「クレイジーな展開だった」ビジャが振り返った、神戸と名古屋の壮絶な乱打戦

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年07月01日

名古屋が18本のシュートで3ゴールなのに対し、神戸は――

ビジャは名古屋戦で2ゴール。得点ランクトップタイに躍り出た。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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[J1リーグ17節]神戸5-3名古屋/6月30日/ノエビアスタジアム神戸

 ヴィッセル神戸は6月30日、J1の17節で名古屋グランパスと対戦。5-3で勝利を収めた。

 スコアが示すとおり、試合は壮絶な打ち合いになった。27分に先制ゴールが生まれると、後半にゴールの応酬。58分に名古屋がペナルティエリアを巧みに崩して振り出しに戻せば、今度は神戸が63分にアンドレス・イニエスタの超絶ミドルで再びリードを広げる。66分には宮原和也が相手のミスを逃さず再び名古屋が追いつくのだ。

 しかし、取っては取られての一進一退の試合が傾いたのは、80分以降だった。神戸のダビド・ビジャがランゲラックに倒されPKを得ると、このチャンスをビジャ自らが決めて神戸に勝ち越しゴールをもたらす。さらに87分には小川慶治朗が巧みなタッチで相手DFを剥がしてダメ押しの5ゴール目を叩き込んだ。

 この試合で2ゴールを奪ったビジャは、この乱打戦を「クレイジーな展開の試合だった」と振り返る。「両チームのディフェンス陣よりもFW陣のほうが良い働きができた試合だった」と言う。
 
 さらにこの元スペイン代表FWが挙げた、クレイジーな試合の勝敗を分けた要因がフィニッシュの精度だ。「最終的にはこちらのほうが今日は決定力を発揮できた」と分析する。

 実際、名古屋が18本のシュートで3ゴールに留まっているのに対し、神戸は9本のシュートのうち5本を得点につなげている。

「3失点しましたけど、結果にはすごく喜んでいます。5試合続けて負けなしという良い流れできている。後半戦は、前半戦よりももっと良いパフォーマンスをしていけると思います」

 昨季24ゴールで得点王に輝いたジョーを擁し、破壊力抜群の攻撃を仕掛けてくる名古屋に競り勝ったこの試合は、少なからずチームに自信を与えたはずだ。また、この名古屋戦の2得点でビジャは得点ラックトップタイに躍り出ている(計9ゴール)。調子を上げるエースとともに、神戸が浮上の気配を漂わせている。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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