サッカーファンであれば自分だけの戦略や補強プランを考えることがあるはず。ただ、現実には自分がチームを率いて自分のサッカー理論を実践する機会を得ることは難しい。そんな願望を手軽に味わうことができるのがサッカーシミュレーションゲームだ。

　そのサッカーシミュレーションゲームの中でも長年人気を博しているのが、スマートフォン向けアプリの「ポケットサッカークラブ(以下、ポケサカ)」だ。

　今年2月14日に6周年を迎え、サービス開始から7年目に突入。これまで登場した選手のキャラクターは１万人をゆうに超え、数あるサッカーゲームの中でも多くのファンを抱えるゲームアプリになっている。

　さらに今年5月15日に実施したアップデートにより新たに追加された「スタイル機能」で、これまでポケサカが追求してきた「チームにおける戦略性」に加え、「個がチームへもたらす影響」が表現できるようになった。

　ポケサカの遊び方は極めてシンプル。楽しむ上で複雑な操作は一切必要ない。監督とフォーメーションを選び、選手をフォーメーションに配置するだけであとは1日4回決まった時間になると自動で試合が行われる。この手軽さが忙しい現代人のライフサイクルに受け入れられているポイントだ。しかし、一度始めれば、毎日の試合時間の前後はついついポケサカが“気になってしまう”という不思議な魅力がある。
 

　ポケサカが多くのユーザーを惹きつけている最大の魅力といえば奥深いチーム作りだろう。ゲーム内に登場している100人以上の監督、150以上のフォーメーション、１万人以上の選手の中から最適な組み合わせを探し出し、自分だけのチームを作ることができる。さらには特定の選手の組み合わせで発動するコンボ効果など、監督視点でのチームマネジメントを疑似体験することができる。

　また対戦相手がCPUではなく、実在するユーザーであることもモチベーションを高めている要素だ。相手チームの過去4試合のフォーメーションを確認することができ、試合開始前からすでにユーザー同士の駆け引きは始まっている。単に最強チームで戦い続けるのではなく、つねに試合ごとに最適なスタメンや戦術を導き出すことが重要な戦術となる。

　1日10分から楽しめるというシンプルなゲームながら、仕組みは非常に奥深い。