両チームの全ての関係者が捜査の対象。
いつ、どの試合で、何が仕組まれた(とされている)のか?
調査の対象になっているのは、2010-11シーズンのリーガ・エスパニョーラ最終節、レバンテ対サラゴサ戦だ。
引き分け以上で1部残留が決まるサラゴサは、2-1で勝利して残留を果たしたが、その結果が操作されたものではないか、すなわちサラゴサがレバンテを金銭で買収して八百長を仕組んだのではないかと疑われている。
【レバンテ 1-2 サラゴサ】
[得点者]レ=ストゥアニ、サ=ガビ×2
誰が首謀者で、誰が関与した(と疑われている)のか?
首謀者の嫌疑をかけられているのが、当時サラゴサの会長だったアガピト・イグレシアス(2012年6月に会長を辞任)。イグレシアスは06年5月にサラゴサを買収して以来、黒い噂が絶えない曰く付きの人物で、名門クラブの現在の低迷を招いた最大の戦犯ともされている。
そのイグレシアスの命により、試合前日、サラゴサの監督と一部の選手の口座にそれぞれ9万ユーロ(約1260万円)前後が振り込まれ、それが第三者の手(代理人の可能性も)からレバンテの選手たちに渡ったのではないかというのが疑惑の焦点だ。当時のサラゴサの監督が、ハビエル・アギーレだ。
このカネの動きについて、サラゴサの選手は「ボーナスだった」と証言しているが、残留が確定する前の支払いであり、矛盾しているのは明らか。関与が疑われているのは、当時両チームに在籍していた全ての関係者で、遠征に帯同したサラゴサのクラブ幹部にも嫌疑がかかっている。
調査を進めている捜査機関は?
スペイン反汚職・反組織犯罪特別検察局。責任者は、検察のアレハンドロ・ルソン。
いつ、誰が八百長を告発したのか?
サラゴサの残留に伴い、降格が決まったデポルティボ・ラ・コルーニャのアウグスト・セサル・レンドイロ会長(当時)が、サラゴサが八百長を仕組んだ疑いがあるとスペイン・サッカー連盟(LFP)のホセ・ルイス・アスティアサラン会長(当時)に電話でほのめかしたのが発端だ。
もっともこの時は、LFPに蔓延する事なかれ主義の象徴的存在だったアスティアサランが取り合わず、表沙汰にはならなかった。
事態が急展開するのは、13年4月にハビエル・テバスがLFPの新会長に就任したのがきっかけだ。不自然な現金の流れを突き止めたテバスは今年初めに警察に調査を依頼し、捜査が始まった。
捜査はどこまで進展しているのか?
サラゴサ、レバンテの関係者に対する取り調べが続いており、10月末まで行なわれる予定。一連の証言をもとに、スペイン反汚職・反組織犯罪特別検察局が起訴するかどうかを判断する。
捜査対象者と罪状は?
前述のように、捜査対象者は両チームの全ての関係者、および首謀者とされるイグレシアス元オーナーを筆頭とするサラゴサの幹部。罪状は、金銭授受による試合(勝敗)の不正操作。
スペインの『エル・ムンド』紙によると、サラゴサは総額120万ユーロ(約1億6800万円)でレバンテを買収したという。アギーレ監督と9人の選手に「ボーナス」の名目でそれぞれ9万ユーロ(約1260万円)前後が支払われ、それがレバンテの選手に渡ったとされる。捜査対象のひとりとしてアギーレの名前が浮上したのは、当時のサラゴサの監督だったからであり、現時点で関与は明らかになっていない。
調査の対象になっているのは、2010-11シーズンのリーガ・エスパニョーラ最終節、レバンテ対サラゴサ戦だ。
引き分け以上で1部残留が決まるサラゴサは、2-1で勝利して残留を果たしたが、その結果が操作されたものではないか、すなわちサラゴサがレバンテを金銭で買収して八百長を仕組んだのではないかと疑われている。
【レバンテ 1-2 サラゴサ】
[得点者]レ=ストゥアニ、サ=ガビ×2
誰が首謀者で、誰が関与した(と疑われている)のか?
首謀者の嫌疑をかけられているのが、当時サラゴサの会長だったアガピト・イグレシアス(2012年6月に会長を辞任)。イグレシアスは06年5月にサラゴサを買収して以来、黒い噂が絶えない曰く付きの人物で、名門クラブの現在の低迷を招いた最大の戦犯ともされている。
そのイグレシアスの命により、試合前日、サラゴサの監督と一部の選手の口座にそれぞれ9万ユーロ(約1260万円)前後が振り込まれ、それが第三者の手(代理人の可能性も)からレバンテの選手たちに渡ったのではないかというのが疑惑の焦点だ。当時のサラゴサの監督が、ハビエル・アギーレだ。
このカネの動きについて、サラゴサの選手は「ボーナスだった」と証言しているが、残留が確定する前の支払いであり、矛盾しているのは明らか。関与が疑われているのは、当時両チームに在籍していた全ての関係者で、遠征に帯同したサラゴサのクラブ幹部にも嫌疑がかかっている。
調査を進めている捜査機関は?
スペイン反汚職・反組織犯罪特別検察局。責任者は、検察のアレハンドロ・ルソン。
いつ、誰が八百長を告発したのか?
サラゴサの残留に伴い、降格が決まったデポルティボ・ラ・コルーニャのアウグスト・セサル・レンドイロ会長(当時)が、サラゴサが八百長を仕組んだ疑いがあるとスペイン・サッカー連盟(LFP)のホセ・ルイス・アスティアサラン会長(当時)に電話でほのめかしたのが発端だ。
もっともこの時は、LFPに蔓延する事なかれ主義の象徴的存在だったアスティアサランが取り合わず、表沙汰にはならなかった。
事態が急展開するのは、13年4月にハビエル・テバスがLFPの新会長に就任したのがきっかけだ。不自然な現金の流れを突き止めたテバスは今年初めに警察に調査を依頼し、捜査が始まった。
捜査はどこまで進展しているのか?
サラゴサ、レバンテの関係者に対する取り調べが続いており、10月末まで行なわれる予定。一連の証言をもとに、スペイン反汚職・反組織犯罪特別検察局が起訴するかどうかを判断する。
捜査対象者と罪状は?
前述のように、捜査対象者は両チームの全ての関係者、および首謀者とされるイグレシアス元オーナーを筆頭とするサラゴサの幹部。罪状は、金銭授受による試合(勝敗)の不正操作。
スペインの『エル・ムンド』紙によると、サラゴサは総額120万ユーロ(約1億6800万円)でレバンテを買収したという。アギーレ監督と9人の選手に「ボーナス」の名目でそれぞれ9万ユーロ(約1260万円)前後が支払われ、それがレバンテの選手に渡ったとされる。捜査対象のひとりとしてアギーレの名前が浮上したのは、当時のサラゴサの監督だったからであり、現時点で関与は明らかになっていない。