横浜のキーマンが語る“平成最後のオリジナル10対決”「鹿島もプライドを持って――」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年04月28日

「誇るべき一戦。当たり前にあることではない」

「オリジナル10」で一度もJ2に降格したことがないのは横浜と鹿島の2チームだけ。今節の伝統の一戦は横浜に軍配も、トータルの戦績は29勝8分22敗で鹿島が勝ち越している。(C)SOCCER DIGEST

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[J1第9節]横浜2-1鹿島/4月28日/日産ス
 
 Jリーグ誕生から加盟する「オリジナル10」のうち、J2に一度も降格していないのは横浜と鹿島だけ。1993年のJ元年から、実に27年間にわたり、トップリーグで対峙してきた2チームである。
 
 そんな両者が相まみえた“平成最後のオリジナル10対決”は、横浜が2-1で鮮やかな逆転勝利を収めた。
 
 長きに渡り、Jリーグで名勝負を繰り広げてきた伝統の一戦について、横浜のキーマン、喜田拓也は次のように語る。
 
「なかなかあることではない。鹿島もプライドを持って、鹿島の選手たち、スタッフたちが人生を賭けてつないできた歴史、伝統でもあるので。
 
 そこはうちもそう。それぞれが努力をして、積み重ねてきての対戦なので、誇るべき一戦だと思う。当たり前にあることではない。
 
 もちろん、自分たちだけで作ってきたものだけではない。先輩たちが、覚悟を持って、人生を賭けてつないできた歴史と伝統のある一戦ではあるのは間違い。その重みだったり、覚悟みたいなものを感じながら臨みました」
 
 連綿と受け継がれてきた伝統と歴史が詰まった一戦で、横浜は先制を許す苦しい展開だったが、仲川輝人とマルコス・ジュニオールのゴールで勝点3を掴み取った。
 
「サポーターもそうだし、みんなの姿勢が勝利につながったと思うと、これ以上の喜びはない。サポーターのみんなの笑顔も素晴らしいものだし、見ているこっちが嬉しくもなる」
 
 チームのキーマンであり、攻守にフル回転の働きを見せていた不動のアンカーは、ライバル相手に力強く勝ち切った喜びを噛み締めていた。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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