ACLグループステージ第４戦
川崎フロンターレ－蔚山現代
４月23日（火）／19:00／等々力陸上競技場
 
川崎フロンターレ
今季成績（ACL）：３位　勝点３　１勝０分２敗　１得点・２失点
 
【最新チーム事情】
●リーグ戦２連勝と調子は上向き。内容も良い面が出始めている。
●大島の戦列復帰がチームに好影響を与えている。
●ACLはすでに２敗。グループステージ突破のためには勝点３がほしい。
●過密日程をこなす蔚山現代は、守備に割り切った戦い方を選択する可能性も。

　約２週間前の対戦時とは彼我の置かれた状況は真逆となっている。前回対戦時の川崎は、直前のホームでのリーグ戦で初勝利を逃しており、また複数の選手を負傷で欠く難しい試合だった。一方、当時の蔚山現代はシーズン不敗。真逆の状態の両者の対戦の結果、川崎は前半のうちに谷口をケガで失い、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われるという展開で敗戦した。

　ただ川崎は蔚山現代に敗れて以降、復調しておりリーグ戦では２連勝中。特に戦線に復帰した大島が違いを発揮。チーム全体のリズムが上がっており、ゴールも奪えるようになってきた。その大島に対しては蔚山現代のキム・ドフン監督も警戒しているようで、前日会見で名前を出した唯一の川崎の選手となった。

　一方、蔚山現代は４月17日のカップ戦でシーズン初黒星を喫すると、20日のリーグ戦でも初黒星。過密日程の中の公式戦２連敗で、さらに来日して中２日でアウェーでの対戦を強いられるという点で前回対戦時と違った難しさがありそう。なお、キム・ドフン監督は前日会見で「明日に向けて十分な時間があったわけではありません」と発言。準備期間の短さを「強い気持ちと集中」でカバーするよう練習してきたと述べている。

　強い気持ちを持った際の韓国チームの勝負強さが不気味だが、蔚山現代は勝点３を川崎に与えなければOKで、固い試合展開も視野に入りそう。逆にすでに２敗を喫している川崎はホームで勝点３を奪いたいところだ。

取材・文●江藤高志（フリーライター）