「連係で僕は生きてきた」と話す小林。その連係がなくなったら…
[ACLグループリーグ3節]蔚山現代 1-0 川崎/4月10日/蔚山文殊
後半アディショナルタイムに失点し敗戦。ACLでは上海上港戦に続く失態だった。そんな戦いをしてしまったことに対し、小林悠の言葉は辛辣だった。
「内容はまったく良くなかったですし、連係の部分などはコンビで崩すところがほとんどなかった。最低でも勝点1は拾って帰りたかったですけど、それすらできなかった」と述べると「内容も結果も最低の試合だと思う。本当にチャンスが全然作れなかった」と手厳しかった。
1勝1敗で臨んだACLの第3戦は敵地での蔚山戦だった。ここまで1勝1分けの蔚山に対し、勝てればいいが、引き分けに終わったとしても、蔚山の本拠地で蔚山に勝点3を与えなかったことが評価される試合だった。
負けなければいいという試合だっただけに、鬼木達監督の試合運びは割り切ったものだった。前線に小林とレアンドロ・ダミアンを配す布陣は彼らの高さ、強さを使おうとしたものとなる。自陣深いところから縦にロングパスを入れる場面や、シンプルにクロスで攻撃を完結させる形が見られた。
その点について小林は「今日のメンバーだったら僕とダミアンがいるので、クロスを上げる時は上げるのは正解だったと思う」と振り返る。ただ精度や回数については「もっとやっていかなければいけなかったと思う」と述べ「メンバーによって変えていかなければいけないところもあるし、それ以外の部分ではもっと崩し方に関しては突き詰めなければいけないと思います」と話していた。
そうした試合の中で、小林は力を発揮しきれなかった。悪い言い方をすれば90分を通してほぼほぼ消えていた。小林が悪いわけではなかったが、小林は原因を自分にも求めていた。
後半アディショナルタイムに失点し敗戦。ACLでは上海上港戦に続く失態だった。そんな戦いをしてしまったことに対し、小林悠の言葉は辛辣だった。
「内容はまったく良くなかったですし、連係の部分などはコンビで崩すところがほとんどなかった。最低でも勝点1は拾って帰りたかったですけど、それすらできなかった」と述べると「内容も結果も最低の試合だと思う。本当にチャンスが全然作れなかった」と手厳しかった。
1勝1敗で臨んだACLの第3戦は敵地での蔚山戦だった。ここまで1勝1分けの蔚山に対し、勝てればいいが、引き分けに終わったとしても、蔚山の本拠地で蔚山に勝点3を与えなかったことが評価される試合だった。
負けなければいいという試合だっただけに、鬼木達監督の試合運びは割り切ったものだった。前線に小林とレアンドロ・ダミアンを配す布陣は彼らの高さ、強さを使おうとしたものとなる。自陣深いところから縦にロングパスを入れる場面や、シンプルにクロスで攻撃を完結させる形が見られた。
その点について小林は「今日のメンバーだったら僕とダミアンがいるので、クロスを上げる時は上げるのは正解だったと思う」と振り返る。ただ精度や回数については「もっとやっていかなければいけなかったと思う」と述べ「メンバーによって変えていかなければいけないところもあるし、それ以外の部分ではもっと崩し方に関しては突き詰めなければいけないと思います」と話していた。
そうした試合の中で、小林は力を発揮しきれなかった。悪い言い方をすれば90分を通してほぼほぼ消えていた。小林が悪いわけではなかったが、小林は原因を自分にも求めていた。
「連係で僕は生きてきた」と話す小林ではあったが、その連係がなくなった時にどう試合を進めるべきだったのか。小林は「良さを出すことと、連係を高めていかなければいけないところかなと思う」と話す。そして「自分自身、自分の力でどうにかしなくてはいけないのかなと思った試合でもあった」と述べている。
新しい組み合わせのなかでの連係や攻撃の形について、「もっとできたことがあるんじゃないか」と絞り出す小林の表情は苦悩に満ちていた。FWの選手として小林は使われる側に立っていたが、その中でも自分にできることを探そうとする姿勢にキャプテンとしての責任感が伝わってきた。
ACLのグループリーグは残り3試合。巻き返しは十分に可能だと考える。そのためにも、ここまでの拙い試合運びを糧にできるのかどうか。小林には、鬼木監督を補佐する役回りが求められている。
取材・文●江藤高志(フリーライター)
新しい組み合わせのなかでの連係や攻撃の形について、「もっとできたことがあるんじゃないか」と絞り出す小林の表情は苦悩に満ちていた。FWの選手として小林は使われる側に立っていたが、その中でも自分にできることを探そうとする姿勢にキャプテンとしての責任感が伝わってきた。
ACLのグループリーグは残り3試合。巻き返しは十分に可能だと考える。そのためにも、ここまでの拙い試合運びを糧にできるのかどうか。小林には、鬼木監督を補佐する役回りが求められている。
取材・文●江藤高志(フリーライター)