“格上”のリバプールにポルトが勝つために必要なことは?|CL準々決勝の戦術的ポイントを徹底解説!

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2019年04月09日

勝負は第1レグで決する可能性も…。

第1レグ出場停止:リ=ロバートソン ポ=なし
第1レグ欠場濃厚の負傷者:リ=チェンバレン ポ=A・テレス
(C) SOCCER DIGEST

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 現地時間4月9日に、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第1レグ、リバプール対ポルトが開催される。

 この注目の一戦を、『ワールドサッカーダイジェスト』誌でお馴染みの現役イタリア人監督、ロベルト・ロッシ氏が鋭く分析。「戦術的ポイント」と「見どころ」を徹底的に解説してもらった。

――◆―――◆――

【試合の見どころ】
・リバプールのトランジション
・ポルトの守備からのカウンター
・サラーとマネは裏を取れるか


 戦力的には明らかにリバプールが上回る。しかも、ポゼッション志向が強いポルトのサッカーはリバプールの電撃的なトランジション・サッカーにとっては格好の餌食だ。おそらく4カードの中で最も一方的な結果になる可能性が高い組み合わせだろう。

 リバプールと戦う際に最も効果的なのは、あえてボールを持たせて主導権を委ね、自陣でのミドルプレスとロープレスでミスを誘ってそこからカウンターに転じることだ。

 昨夏にアリソン、18年1月にフィルジル・ファン・ダイクを加えたことで、後方からのビルドアップの質は以前と比べて格段に上がっているリバプールだが、敵陣にボールを運んだ後のポゼッションとそこからの崩しに関しては、ハマれば破壊力があるものの、精度が 高いとはいえず、不用意なボールロストからカウンターを受けピンチを招くというリスクを内包している。

 ただ、ポルトはそういった戦い方を得意とするチームではない。ポゼッションでチーム全体を押し上げ、アタッキングサードに人数をかけてゴールを奪うスタイルだ。それゆえ、リバプールのモハメド・サラーやサディオ・マネにとって最も“おいしい”最終ライン裏のオープンスペースを与えやすい。不用意なボールロストからのカウンターで、爆発的なスピードを持つ彼らに裏を取られたら一巻の終わりだ。

 かといって、重心を下げて受けに回っても、不安定な最終ラインがリバプールの圧力を前に綻びを見せるのを避けるのは難しいだろう。
 
 リバプールは、1~2月にかけて一時的に勝ちきれない試合が続いたが、その停滞ムードから脱しつつある。シーズン終盤に調子を上向かせるのは、タイトルを狙ううえでは(組み合わせに恵まれることに続いて)非常に重要なポイントだ。

 ここにきて長期離脱中だったCBのジョー・ゴメスが全体トレーニングに合流しており、4月17日の第2レグでは前半戦で鉄壁を誇ったファン・ダイクとのコンビが復活する可能性がある。

 ベースの部分での実力差を含めて考えると、リバプールに死角は見当たらない。第1レグで大量得点差をつけて、勝ち上がりを事実上決めてしまうという展開も十分にありそうだ。

分析者:ロベルト・ロッシ
Roberto ROSSI/1962年3月16日生まれのイタリア人監督。MFだった現役時代は、チェゼーナの育成部門でアリーゴ・サッキ(元イタリア代表監督)に、ヴェネツィアではアルベルト・ザッケローニ(元日本代表監督)に師事。99年に引退し、01~08年はラツィオやインテルなどでザッケローニのスタッフ(コーチ兼スカウト)を務める。その後は独り 立ちして下部リーグの監督を歴任。19年1月からチェゼーナ女子(セリエB)を率いる。

翻訳:片野道郎

※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年4月18日号から転載。

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