「最後の最後は、その場所にいる」松井大輔が語った“カズゴール”への確かな期待

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始

2019年03月29日

自らも新境地を開拓中の松井にタヴァレス監督も称賛

様々なポジションで新境地を開く松井と52歳にして先発出場を果たしたカズ。横浜FCを引っ張るベテラン勢が熱い。写真:滝川敏之

画像を見る

 今年5月で38歳になる横浜FCのMF松井大輔が、新境地を開拓してプレーの幅を一段と広げている。そのトライが結実して、3月23日に行われた5節のFC岐阜戦では、横浜FC入りを決断した理由のひとつであるカズこと三浦知良と揃って先発出場を果たし、2-0の勝利を収めた。


 2節のモンテディオ山形戦(●0-2)ではリベロで出場、さらに5節のFC岐阜戦(〇2-0)ではボランチで先発し、途中からは3-4-2-1の左ウイングバックを務めた。
 
「3バックのウイングバックは初めて。これでGK以外はすべてやりましたね」
 
 松井はそのように“全ポジション達成”を喜ぶとともに、「監督が幅を広げてくれています。普通だったらセンターバックやサイドバックなんてやらせてもらえないですからね。必要とされて嬉しいです」と語る。その高い技術と戦術眼をどこで生かすか。その模索のなかで、フリーでボールを受けられて、比較的余裕を持ってプレーできる、最終ラインやウイングバックでの抜擢に至った。
 
 そしてピッチを広く使って攻めてくる大木武監督率いる岐阜に勝利を収められたことで、松井はひとつ確かな手応えを掴んでいた。横浜FCのタヴァレス監督も「松井大輔は37歳とは思えないほど、精力的によく動いていました。リベロからボランチまで高いクオリティでプレーできることは、本当に驚きを与えてくれます」と称賛していた。
 
 また、カズとの同時先発は横浜FCでは初めて実現。Jリーグでは2000年に松井がルーキーとして加入した京都時代以来となる。ちなみに鹿児島実高から京都入りする時もカズがいたことで決断している。
 
 松井は昨年の加入記者会見で、カズへの想いを次のように語っていた。
 
「(ポーランドから横浜FCへの移籍は)カズさんと一緒にサッカーをしたいと思い決めました。僕自身、プロ生活があとそんなに長くないなか、カズさんと一緒にできるなんてもう何年もないと思っているので、本当に良かったです。ずっと背中を見てきた存在。オンとオフの切り替えの部分も含めて、プロとは何かのすべてをカズさんから教えてもらいました。
【関連記事】
【横浜FC】衝撃の采配!CB抜擢に松井大輔は「ちょっと笑っちゃった」
松井大輔の横浜FC電撃移籍に、報告を受けた中村俊輔の反応は?
J2最新版「推定市場価格ランキング」トップ30! 最多9人を送り込んだのは…
「Jリーグで勝つのは難しい…」イニエスタが地元メディアに激白!森保ジャパンについても語る
「いつもオシャレやな!」ハイペース観光中のビジャが今度は東大寺へ! 名物の鹿と一緒に…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ