シュートの意識が格段に違います――近賀
なでしこジャパンの主力、DF近賀ゆかりとFW大野忍が、イングランドに旅立ったのは今年2月。女子サッカーの名門、イングランドのアーセナル・レディースに揃って移籍し、4月に開幕した2014シーズンを戦っている。
イングランドでのチャレンジで何を感じ、何を得たのか――。両選手の独占インタビューをお届けしよう。
――◆――◆――
――イングランドの生活はどうですか? 食生活など、慣れました?
近賀ゆかり(以下、近賀)「もともと食べられないものなどなかったので、食生活は困ってませんね。日本食も手に入りますし」
大野忍(以下、大野)「私の場合、母が一緒にイギリスに来てくれていて、食事なんかも、母が料理してくれるので、問題はないですね」
――大変なのは言葉でしょうか?
近賀「そこが一番大変ですね。キーパーコーチの奥さんが日本人で、その方にレッスンしていただいて勉強中です。相手の言っていることはなんとなく理解できるようになったんですが、伝えるのが難しいですね」
大野「まだ本格的に勉強に取り組めていなくて、フィーリングでなんとか(笑)」
――チームメイトとはうまくやれていますか?
近賀「思ったより、(同僚たちが)人見知りだなーって思いました。陽気な選手もいますけど。でも親切だなって思います。入団当初、負けが続いている状況で、言葉が通じない私に、『大丈夫か』って声を掛けてくれました。最初の監督が辞めた時にも、チームメイトの何人かが家まで来てくれて、フォローしてくれましたし。そういう部分は助かっています」
大野「みんな優しくて、自分が分かるような単語で話してくれます。言葉で伝わらない時は、ジェスチャーを使ってくれて。ありがたいですね」
――アーセナルの印象は?
近賀「クラブ自体がやっぱり男子も女子も強豪で、歴史を感じますね。勝たなきゃいけないチームなんだなって。今シーズンは最初負けが続いていたんですけど、そういう時、このチームは負け続けてはダメなんだって、そんな雰囲気を感じました。プライドを持って戦っていかなくちゃって。練習はもちろん、試合でもそれを感じますね。ピッチを離れると、そんな感じはないんですけど(笑)。切り替えが早いです」
大野「男子も女子もビッグクラブで、チームメイトにスペシャルな選手がいて、『凄い』の一言です。環境も文句なしですね。芝の質ひとつをとっても、選手がプレーしやすいグラウンドを用意しているなって思います。あとは、どの試合でも負けてはいけないというプライドを感じます」
――イングランドでプレーして、凄いなと感じるのはどんなところですか?
近賀「まずフィジカル。想像していたつもりだったんですけど、スピードやパワーはそれを上回っていました。あとは、シュートの意識が格段に違います。ペナ(ペナルティーエリア)付近になったら、ほぼ『打て!』って言われます。シュートの上手い下手の問題じゃなくて、意識から得点に繋がっているんだなって感じます。相手に当たって入ったり、それがコーナーになってゴールが生まれたり。小さい頃から意識しているから、そうなるのかなって思いますね」
大野「相手DFのマークをはがしても、最後に足が出てきたりしますね。こっちの人のリーチの長さは驚きのひとつです。日本人が持っていないものを持ってますよね。それは発見でした」
イングランドでのチャレンジで何を感じ、何を得たのか――。両選手の独占インタビューをお届けしよう。
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――イングランドの生活はどうですか? 食生活など、慣れました?
近賀ゆかり(以下、近賀)「もともと食べられないものなどなかったので、食生活は困ってませんね。日本食も手に入りますし」
大野忍(以下、大野)「私の場合、母が一緒にイギリスに来てくれていて、食事なんかも、母が料理してくれるので、問題はないですね」
――大変なのは言葉でしょうか?
近賀「そこが一番大変ですね。キーパーコーチの奥さんが日本人で、その方にレッスンしていただいて勉強中です。相手の言っていることはなんとなく理解できるようになったんですが、伝えるのが難しいですね」
大野「まだ本格的に勉強に取り組めていなくて、フィーリングでなんとか(笑)」
――チームメイトとはうまくやれていますか?
近賀「思ったより、(同僚たちが)人見知りだなーって思いました。陽気な選手もいますけど。でも親切だなって思います。入団当初、負けが続いている状況で、言葉が通じない私に、『大丈夫か』って声を掛けてくれました。最初の監督が辞めた時にも、チームメイトの何人かが家まで来てくれて、フォローしてくれましたし。そういう部分は助かっています」
大野「みんな優しくて、自分が分かるような単語で話してくれます。言葉で伝わらない時は、ジェスチャーを使ってくれて。ありがたいですね」
――アーセナルの印象は?
近賀「クラブ自体がやっぱり男子も女子も強豪で、歴史を感じますね。勝たなきゃいけないチームなんだなって。今シーズンは最初負けが続いていたんですけど、そういう時、このチームは負け続けてはダメなんだって、そんな雰囲気を感じました。プライドを持って戦っていかなくちゃって。練習はもちろん、試合でもそれを感じますね。ピッチを離れると、そんな感じはないんですけど(笑)。切り替えが早いです」
大野「男子も女子もビッグクラブで、チームメイトにスペシャルな選手がいて、『凄い』の一言です。環境も文句なしですね。芝の質ひとつをとっても、選手がプレーしやすいグラウンドを用意しているなって思います。あとは、どの試合でも負けてはいけないというプライドを感じます」
――イングランドでプレーして、凄いなと感じるのはどんなところですか?
近賀「まずフィジカル。想像していたつもりだったんですけど、スピードやパワーはそれを上回っていました。あとは、シュートの意識が格段に違います。ペナ(ペナルティーエリア)付近になったら、ほぼ『打て!』って言われます。シュートの上手い下手の問題じゃなくて、意識から得点に繋がっているんだなって感じます。相手に当たって入ったり、それがコーナーになってゴールが生まれたり。小さい頃から意識しているから、そうなるのかなって思いますね」
大野「相手DFのマークをはがしても、最後に足が出てきたりしますね。こっちの人のリーチの長さは驚きのひとつです。日本人が持っていないものを持ってますよね。それは発見でした」
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