J8を選んだ理由のひとつはクラブの理念にあり
J2から東京都2部リーグへの移籍。実質8部に相当するディビジョンへの挑戦に多くの人が驚いた。
3月5日、TOKYO CITY F.C.へ加わった阿部翔平が入団会見に臨んだ。冒頭で「僕と若い力が合わさったら面白いことができる」と入団の理由について語り、新たな挑戦に向けた決意を表明。「一緒にやっていくこともそうですけど、特に僕はサッカーで貢献をしていきたいと思います。このカテゴリーだと戦術がまだ浸透していないと思うので、一からやっていきたい」とし、役職にはないがコーチ役としてもチームへの貢献を誓った。
これまで左サイドのスペシャリストとして活躍してきた阿部。キャリアを振り返っても、その実績は8部のチームで群を抜く。名門・市立船橋高で10番を背負い、筑波大でもレギュラーとして活躍。卒業後の2006年に加入した名古屋では2年目からサイドバックやウイングバックで定位置を掴むと、2010年にJ1優勝を経験した。そのプレーは多方面から評価され、2009年に日本代表候補に選出されたほどだ。
2013年に加わった甲府や2016年から籍を置いた千葉でもレギュラーとして重宝された。今年で36歳を迎えるとはいえ、一線から身を引くのはまだ早いだろう。そのなかで阿部は東京都2部リーグでの戦いを選んだ。なぜ、ベテランDFは新興クラブに加わる決断を下したのだろうか。
阿部は昨季限りで甲府との契約が満了となり、サッカー人生の岐路に立っていた。現役を続けるのか、それとも引退するのか。実際、「まだやれるはず」という声もあり、退団後にはJクラブからの誘いもあった。つまり、選択肢がなかったわけでもなく、消去法で新天地を選んだわけでもないのだ。
自らの意思で決めたTOKYO CITY F.C.への加入には、どのような経緯があったのか。
「知り合いの方が深澤(佑介)さん(クラブの監督兼GM)と会わせてくれた。こういうクラブがあるよと紹介してくれて、そこからここでやりたいという気持ちが大きくなったんです」
阿部にとって、決め手になったのはクラブの理念だ。
“J8”で戦うチームは「Football for good-ワクワクし続ける渋谷をフットボールで-」をビジョンに掲げている。サッカーで街を盛り上げていくために各種のイベントも行なっており、様々な形で新しい企画にチャレンジ。そのひとつが“ヒカサカ”だ。最先端技術を活用した光のアートとサッカーが同時に楽しめる体験型イベントを、東京大学発のパフォーマンスチームとコラボレーションして実施している。そうしたサッカーを通じた社会貢献への姿勢に阿部は賛同し、異例の”J8”挑戦を決めた。
そしてもうひとつ、阿部の決意を促した大きな要因があるという。それがセカンドキャリアに対する考え方だ。
3月5日、TOKYO CITY F.C.へ加わった阿部翔平が入団会見に臨んだ。冒頭で「僕と若い力が合わさったら面白いことができる」と入団の理由について語り、新たな挑戦に向けた決意を表明。「一緒にやっていくこともそうですけど、特に僕はサッカーで貢献をしていきたいと思います。このカテゴリーだと戦術がまだ浸透していないと思うので、一からやっていきたい」とし、役職にはないがコーチ役としてもチームへの貢献を誓った。
これまで左サイドのスペシャリストとして活躍してきた阿部。キャリアを振り返っても、その実績は8部のチームで群を抜く。名門・市立船橋高で10番を背負い、筑波大でもレギュラーとして活躍。卒業後の2006年に加入した名古屋では2年目からサイドバックやウイングバックで定位置を掴むと、2010年にJ1優勝を経験した。そのプレーは多方面から評価され、2009年に日本代表候補に選出されたほどだ。
2013年に加わった甲府や2016年から籍を置いた千葉でもレギュラーとして重宝された。今年で36歳を迎えるとはいえ、一線から身を引くのはまだ早いだろう。そのなかで阿部は東京都2部リーグでの戦いを選んだ。なぜ、ベテランDFは新興クラブに加わる決断を下したのだろうか。
阿部は昨季限りで甲府との契約が満了となり、サッカー人生の岐路に立っていた。現役を続けるのか、それとも引退するのか。実際、「まだやれるはず」という声もあり、退団後にはJクラブからの誘いもあった。つまり、選択肢がなかったわけでもなく、消去法で新天地を選んだわけでもないのだ。
自らの意思で決めたTOKYO CITY F.C.への加入には、どのような経緯があったのか。
「知り合いの方が深澤(佑介)さん(クラブの監督兼GM)と会わせてくれた。こういうクラブがあるよと紹介してくれて、そこからここでやりたいという気持ちが大きくなったんです」
阿部にとって、決め手になったのはクラブの理念だ。
“J8”で戦うチームは「Football for good-ワクワクし続ける渋谷をフットボールで-」をビジョンに掲げている。サッカーで街を盛り上げていくために各種のイベントも行なっており、様々な形で新しい企画にチャレンジ。そのひとつが“ヒカサカ”だ。最先端技術を活用した光のアートとサッカーが同時に楽しめる体験型イベントを、東京大学発のパフォーマンスチームとコラボレーションして実施している。そうしたサッカーを通じた社会貢献への姿勢に阿部は賛同し、異例の”J8”挑戦を決めた。
そしてもうひとつ、阿部の決意を促した大きな要因があるという。それがセカンドキャリアに対する考え方だ。