【鹿島】内田篤人が語る「レジェンド小笠原の引退」、そして新時代の旗頭としての決意

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年02月14日

「あの人は“試合に出たいから辞めた”と思う」

引退した小笠原(左)からキャプテンを引き継いだ内田(右)。「自分は満男さんみたいにはなれない」と語り、だからこそ「自分のスタイルで行くべき」と決意を固める(写真は2018年開幕前のもの)。写真:徳原隆元

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 昨年の1月、本誌サッカーダイジェストで内田篤人にインタビューした際、約7年半ぶりに古巣復帰した右SBは、こんなことを言っていた。
 
「鹿島には、(小笠原)満男さんみたいな人がずっといなければならない。それを期待されているのが、俺なのかなっていう。そういう存在にならないといけない」
 
 そして今オフ、小笠原が21年間のプロ生活にピリオドを打つ。小笠原が担っていた鹿島のキャプテンは、内田に引き継がれた。
 
 常勝軍団の象徴でもあった不世出のレジェンドの引退を、“選ばれし後継者”はどう受け止めたのか。
 
「鹿島のひとつの時代が終わったな、と思います。それだけの人だったし、タイトルを取り続けて、周りへの影響力も大きかったですからね」
 
 小笠原の最初で最後の“決断”に、内田は持論を展開する。
 
「昨シーズンは、ベンチから外れることも何試合かあったし、満男さん的には、サッカー選手として納得はしていないんじゃないかな。別にベンチでもいいと考えるなら、現役を続ければいいんだろうけど、あの人は“試合に出たいから辞めた”と思う。
 
 満男さんの性格的にも、引き際だと考えて、さっと引退したはず。もちろん周りの俺らが、まだ続けてほしいと思っても、俺らがそれを言ったところで、考えを変える人でもないですしね」
 
 内田が言うように、鹿島は小笠原の引退とともに、ひとつの時代に幕を下ろしたのだろう。ただ、それは同時に、新たなサイクルの始まりでもある。
 
 その先頭に立ってチームを牽引する立場になった内田は、「自分は、満男さんみたいにはなれないと思う。絶対に追いつけない」ときっぱりと言う。だからこそ、「変に真似をするのではなく、自分のスタイルで行くべき」と強い決意を口にする。

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