後半はポルトの攻撃が活性化したが…
2月12日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦が行なわれ、ローマは2-1でポルトを下した。
いよいよノックアウトステージに突入したCL。初日に登場したローマとポルトは、これまで4度対戦し、2勝2分けとポルトがリードしていた。
ローマ・オリンピコでの第1戦、両チームともに高い位置からプレッシャーをかけ合うなかで、ホームチームは幾度かコラロフ、フロレンツィの両SBが抜け出し、可能性を感じさせるクロスを入れていく。
いよいよノックアウトステージに突入したCL。初日に登場したローマとポルトは、これまで4度対戦し、2勝2分けとポルトがリードしていた。
ローマ・オリンピコでの第1戦、両チームともに高い位置からプレッシャーをかけ合うなかで、ホームチームは幾度かコラロフ、フロレンツィの両SBが抜け出し、可能性を感じさせるクロスを入れていく。
しかし前半は静かな展開が続き、最初のシュートが生まれたのは27分になってから。ローマはコラロフのクロスのクリアボールをクリスタンテが拾って流したところを、ペッレグリーニがダイレクトで叩いた。
一方、ボールポゼッションでは上回るも、ローマの守備の壁の前に敵陣深くへ入り込むことができずにいたポルトは、30分にクリアミスを拾ったオタービオのパスを受け、フェルナンドがようやくフィニッシュまで持ち込んだ。
主導権を握ったかたちのローマは37分、ファシオの縦パスをペナルティーエリア左でボールを受けたゼコが、DFを鋭い切り返しでかわしてから強烈なシュート。しかしボールは左ポストをヒットし、初の決定機を活かせない。
後半、先に仕掛けてクロスを入れたのはポルト。対するローマもすぐに反撃に転じ、50分にはクリスタンテがエリア内で左に流れながら、GKカシージャスに強シュートを浴びせる。
積極性を示すポルトは攻勢を維持しながら、57分、この試合最初のCKをニアのダニーロが頭で合わせ、初めてGKミランテの牙城を脅かす。ローマのプレッシャーを受けながらも、徐々に敵陣でもボールが繋がるようになり、アウェーチームがペースを掴み始めた。
しかし、ローマも一方的に守勢に回ることはなく、62分にはペッレグリーニが鋭いミドルをカシージャスに浴びせる。ペッレグリーニは67分にも、クリスタンテのマイナスの折り返しをダイレクトで叩き、決定的な一撃を放ったが、名手カシージャスは好反応でゴールを許さない。
そんななか、ポルトがアクシデントに見舞われる。68分、抜群のキープ力と突破力を見せていたブラヒミが負傷退場を余儀なくされたのだ。
すると、ローマは勝負どころと見たか、ここから全体の動きが激しくなる。そして70分、左からのクロスをゼコがゴール前でキープして右に送り、これを受けたザニオーロが相手DFに寄せられながらも右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に突き刺さった。
待望の先制点を奪い、盛り上がるオリンピコ。直後、反撃を仕掛けたポルトにゴール前まで迫られるが、これをはね返し、逆にセットプレーからザニオーロがダイレクトボレーを枠内に飛ばす。
そして76分、速攻からゼコが鋭いグラウンダーのシュートを放ち、左ポストに弾き返されると、寄せていたザニオーロが冷静に押し込んで、追加点を挙げた。
印象的なプレーが続く19歳の活躍で2点をリードしたホームチームが安全圏に入ったかと思われたが、ポルトはその3分後、最後尾からの縦パスを最前線のアドリアンが頭で落とす。これを追走したA・ペレイラのシュートの当たり損ねが結果的に好パスとなり、アドリアンがダイレクトで押し込んで1点を返した。
残り時間、ポルトは同点を狙って攻勢を維持し、ローマは守備に重点を置きながら、選手交代でカウンターを狙ったが、5分間のアディショナルタイムでも両チームに次の1点は生まれず、試合終了となった。
ローマは先勝。ポルトはアウェーゴールをゲットと、ともに勝ち抜けに十分な可能性を残した。運命のリターンマッチは3月6日、ポルトのホーム「ドラゴン」で行なわれる。