精力的な新監督の到来に選手の表情も明るく
ブンデスリーガは後半戦に入り、2節が終了した。
前半戦で不本意な成績に終わったクラブは、巻き返しを図るべく精力的に選手補強を行ない、準備期間で入念な分析と取り組みをしてきたはずだ。
うまくいかなかったところから自分たちを見つめ直し、もう一度気合を入れて必死にトレーニングを積んでいく。そこからまた、這い上がるために。きっと、ここから良くなっていく、と信じて。
前半戦で不本意な成績に終わったクラブは、巻き返しを図るべく精力的に選手補強を行ない、準備期間で入念な分析と取り組みをしてきたはずだ。
うまくいかなかったところから自分たちを見つめ直し、もう一度気合を入れて必死にトレーニングを積んでいく。そこからまた、這い上がるために。きっと、ここから良くなっていく、と信じて。
だが、全てが思惑通りにいくわけではない。そして、努力が結果に結びつかないと、気持ちを持続するのが難しくなってしまう。「このままで大丈夫なのか?」「やっぱりダメなんじゃないか?」という猜疑心が浮かんできてしまう。
地力のある選手、監督、フロントを抱えるクラブなら、そこからでも自分たちを見失わずに我慢強く戦い続けることもできるだろうし、そうすることでまた、調子を取り戻すことも可能だろう。
だが、特に残留争いで苦戦するクラブには、そこまでの余裕がない。それは、誰かが悪いという次元の話ではなく、クラブの置かれている状況下においては、仕方のないことでもある。
とはいえ、何もしないわけにはいかない。そうなると、目に見える“起爆剤”が求められる。その代表格となるのが、指揮系統へのテコ入れだろう。
実際、17位に沈むハノーファーは、19節でドルトムントに1-5で敗れた後、アンドレ・ブライテンライター監督を解任。後任には、かつてハンブルクで危機的状況から残留を果たした経歴を持つトーマス・ドルを迎え入れた。
スポーツディレクターのホルスト・ヘルトは、「元プロ選手として、トーマスは選手をどのように動かすべきかを知っている。明確な指示と活発なしぐさで知られている彼が、ここから這い上がるために必要なものをチームに注入してくれると確信している」と、期待を口にしていた。
監督交代は、チームの“温度”を変える。月曜日からトレーニングを指導し始めたドルは精力的にピッチを動き、大きなジェスチャーで選手に指示を飛ばしている。選手の表情も明るい。
だがもちろん、心からの明るさでは、まだない。実際に望ましい化学変化が起こるかどうかは、2月1日(日本時間2日4時30分開始)に行なわれる20節のRBライプツィヒ戦で、少なからず見えてくるだろう。