• トップ
  • ニュース一覧
  • 低迷する名門同士の対決は痛み分けに…モナコはセスクら今冬加入3選手が先発出場、マルセイユはVARに泣く

低迷する名門同士の対決は痛み分けに…モナコはセスクら今冬加入3選手が先発出場、マルセイユはVARに泣く

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年01月14日

セスクは入団発表からわずか2日後に新天地デビュー

ナウドはさっそく3バックの中央で守備を指揮し、セスク(写真右)は攻撃の起点となるなど、モナコの新加入選手は存在感を示した。まだ満足には程遠い出来だが、連係が高まっていけば、チーム力のアップは見込めるだろう。 (C) Getty Images

画像を見る

 1月13日(現地時間)、リーグアン第20節が行なわれ、マルセイユとモナコの一戦は1-1の引き分けに終わった。

 ウィンターブレイク明けの初戦、いきなりリーグを代表する名門が顔を合わせたが、この一戦が注目されたのはその点ではなく、ともに極度の不振に陥っているチーム同士であるということだった。

 ホームのマルセイユは、ここまで公式戦7試合連続勝ちなしで、リーグ戦では消化試合が少ないとはいえ、首位パリ・サンジェルマンに勝点で23も離されての7位(試合開始時点)。対するモナコにいたっては、ここまでリーグ戦わずか2勝という有様で、降格圏内の19位(全20チーム)に沈んでいる。

 深刻な状態にあるモナコは、今冬の移籍市場で獲得したCBのナウド(←シャルケ)、SBのバヨ=トゥーレ(←リール)、MFのセスク(←チェルシー)が揃っていきなりのスタメン入り。セスクは入団発表からわずか2日目でのデビュー戦となった。

 酒井宏樹はアジアカップに出場しており、右SBにはサールが起用されている。

 絶対に落とせない一戦ということで、厳しい表情でピッチに姿を現わした両チーム。爆竹花火の煙に包まれたスタジアムのなかで、マルセイユが先に仕掛け、6分にはパイエがファーストシュートを放つ。

 攻勢に立ったホームチームは、13分、左サイドのFKがクリアされたところをロペスが拾い、ペナルティーエリア外からシュート、ゴール左隅に突き刺して先制する。GKベナーリオにとっては、ボールに手が届いていただけに、やや悔いの残る失点となった。

 先制されたモナコは、相手にボールを握られる展開のなかで、敵陣深くに迫ることができずにいたが、17分にゴロビンがスルーパスで抜け出してファーストチャンスを得る。これはDFの懸命の守備でシュートを阻まれたが、24分にはR・ロペスが右からのカットインで最初の枠内シュートを飛ばす。

 時間の経過とともに攻撃の頻度が上がっていったモナコ。注目のセスクは序盤こそ自陣で守備に奔走したが、29分にはタイミングの良い前線への飛び出しからゴロビンにパスを合わせてチャンスを作りかけるなど、存在感を示していく。

 そして、31、37分にティーレマンスが惜しいシュートを放ったモナコは、38分にゴロビンの左からのクロスを、ファーサイドのヘンリヒスが受けて中央に流すと、ティーレマンスがダイレクトで合わせ、今度こそゴールネットを揺らした。

 自陣でのプレッシャーが弱く、マークもずれてモナコの逆襲を許したマルセイユは、失点後に再び相手ゴールに迫るも決定的な場面は作れず、サポーターのブーイングのなかで前半を終えた。

 後半はアウェーチームが最初から攻勢に立ち、49分にセスクのパスを受けたバヨ=トゥーレが左からクロスを入れ、最初のチャンスを迎える。51分にはそのバヨ=トゥーレのラストパスでゴロビンが決定機を得るが、飛び出したGKマンダンダの前で放ったシュートはゴールマウスを外れてしまった。

 劣勢のマルセイユは63分、アマビが左サイドを突破して上げたクロスを中央でオカンポスが競り合い、流れたボールをパイエがダイレクトボレー。ベナーリオの好守に阻まれた後、CKではロランドが合わせたが、枠を捉えられない。

 ここから試合はしばらく膠着。そのなかでモナコはゴロビンにスルーパスが通りかけたりと良さを見せていたが、70分にゴールネットを揺らしたのはマルセイユ。縦パスをエリア内で受けたストロートマンからオカンポス、トバンと繋いでゴールに流し込んだのだ。

 ホームチームにとっては最高のタイミングでの勝ち越しかと思われたが、ここでVARが導入され、検証の結果、オカンポスのベナーリオに対するファウルがあったとして、ゴールは無効となった。

 騒然とするスタジアムのなかで、マルセイユは気落ちすることなく攻め続け、サールが際どいクロスを入れたりと、相手ゴールに迫る。80分にはトバンがゴール右隅に惜しいFK。その後も、交代出場のエヌジエがエリア内をドリブル突破したり、CKからグスタボがフリーでのヘディングシュートを浴びせていった。

 対するモナコは、終盤戦はほとんど攻める場面が見られなかったが、アディショナルタイムに入ったところで、ティーレマンスがエリア内でフリーでボールを受けるも、DFをかわしてからのシュートはゴール左外に逸れていった。

 マルセイユもその後、CKでトバンが決定的なヘッドを枠内に飛ばせず。最後までスコアは動くことなく、必勝を誓った両チームは勝点1を分け合った。ともにチャンスを作り、意地や勝利への執着心を見せた一方で、守備や詰めの甘さなど、低迷している原因が窺えるような一戦でもあった。
【関連記事】
【セルジオ越後】過保護にされてきた森保ジャパン。公式戦でフタを開けたら「普通のチーム」だった
【日本1-0オマーン|採点&寸評】MOMは決勝弾の原口!一方、決定機をモノにできなかった南野、CF抜擢の北川は…
神の手!?ペナルティエリア内でのハンド疑惑に長友佑都は「VARがなくてホッとしている」|アジア杯
バルサが獲得すべきはモラタ? ジョレンテ? スペイン紙のアンケートに10万人を超える回答者は…
香川真司にボルドー移籍の可能性が急浮上! すでにドルトムントとは合意済みとも
「決心をしたとき、説得は難しくなる…」イグアインのチェルシー移籍をガットゥーゾも認める!?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ