夏にヴィッセル神戸に電撃入団を果たし、日本中のサッカーファンを熱くさせたアンドレス・イニエスタ。2018年のＪ１リーグにおける戦績は14試合出場、３得点・３アシストに終わり、チームは悲願のアジア・チャンピオンズリーグ出場を果たせなかったが、その圧倒的な技巧と創造性、そしてカリスマ性に誰もが感嘆の声を漏らした。

　そんな元スペイン代表ＭＦにとっては、待ちに待ったオフの到来だろう。およそ22年間を過ごしたバルセロナに“里帰り”するとともに、FCバルセロナで苦楽を共にした盟友たちとの再会を果たしたのである。

　12月10日、イニエスタはバルサの練習場を訪問。Ｊリーグ参戦後では初で、チャンピオンズ・リーグのトッテナム・ホットスパー戦を前日に控えたチームを激励した。クラブの公式SNSはイニエスタがセルヒオ・ブスケッツ、ジェラール・ピケ、ルイス・スアレス、イバン・ラキティッチ、さらにはリオネル・メッシらと笑顔で抱擁を交わす様子を動画で紹介。「友情はいつまでも変わらない。バルセロナはいつでもあなたの家です」との言葉を添えた。

 

　ピケやスアレスらが続々と自身のSNSで再会シーンを投稿。そしてメッシもインスタグラムを更新し、兄貴分のように慕った名手とのハグ写真をアップロードした。「なんて素敵な訪問だ！ また会えてとても嬉しいよ、アンドレス！」との一文とともに紹介されると、10時間の間に世界中のフォロワーから3000件を超えるメッセージが到着。「やっぱりこのふたりが最強だよ！」「なんだかすごく懐かしい」「眺めているだけで嬉しくなる写真」「おかえりアンドレス！」「バルサにパワーを注入してくれたね」「いつでも戻ってきておくれ」といった調子だ。

　はたしてかつての僚友が見守るなか、バルサは本拠地カンプ・ノウでスパーズ相手にどんなパフォーマンスを披露するのか。イニエスタ自身がピッチに登場してサポーターに挨拶するのかどうかも見ものだ。