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【指揮官コラム】三浦泰年の『情熱地帯』|退団するクラブへ残せたモノ、そして感謝。鹿児島にありがとう!!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月06日

会う人、会う人が声を掛けてくれ、優しく、温かく、よそ者の僕を大事にしてくれた

鹿児島との来季の契約を更新しないこととなった三浦監督。クラブを離れることにはなったが、鹿児島には深い愛情を示す。(C) SOCCER DIGEST

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 鹿児島ユナイテッドFCを退団することになった。
 
 僕にとっても鹿児島サッカー界にとっても、あっという間の2年間であった。
 
 僕の気持ちは晴々とした充実感と感謝の気持ちでいっぱいだ。
 
 こんな僕だが、鹿児島ユナイテッドFCにも残せたモノがいくつかあると感じている。もちろん「昇格」もあるが、まずはプロサッカーが鹿児島市民・県民に認知された。
 
 昇格の懸かった11月25日の33節・沼津戦。鴨池陸上競技場(白波スタジアム)に1万人以上(1万916人)のサポーターを集める試合ができた。
 
 長年のクラブの努力が実った年でもあった。
 アカデミー(育成組織)のユース選手である17歳の野嶽寛也がトップ登録され、リーグ戦で起用。そしてユナイテッドFCセカンド出身の角野翔汰もベンチに入り、前所属にはしっかりと「鹿児島ユナイテッドセカンド」と記録された。チームはもう存在しないが、過去の努力が実った瞬間だと思う。いずれもプロクラブとしての努力の賜物だと思う。
 
 昇格だけではなく、いくつか鹿児島のためにやれたことを誇りに思い、携わって支えてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいだ。
 
 一方で、選手もスタッフも、プロとしての厳しさを知ったであろう。
 
 プロとはアマチュアではない。覚悟を決めた本気の人間が先輩・後輩、縦社会、年功序列を超えて挑む、「闘いの場」であるということを知れた人間も多くいるはずだ。
 
 その厳しさの数が勝ち星となり、昇格につながったとも言えるだろう。
 
 そして鹿児島で会う人、会う人が声を掛けてくれ、優しく、温かく、よそ者の僕を大事にしてくれた。
 
 桜島は僕にとっても誇りであり、シンボルである。ホーム戦では桜島が僕らを守ってくれる。穏やかな日、噴火する日、すべてが僕らの象徴。
 
 そして鹿児島の食は日本一。豚肉はもちろん牛肉も日本一。
鶏肉も鳥刺しは県外から来る友人たちはゾッコンになる一品。
豚しゃぶ、蒸しゃぶなどの鹿児島郷土料理も、僕が鹿児島を離れても友人たちに自慢できる名物のひとつだ。
 
 観光地として街がもっと活性してほしいし、もっとたくさんの人たちに鹿児島へ足を運んでほしい。
 
 そして、そうなるためにも鹿児島ユナイテッドFCの昇格は、大事なことだった。
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