イニエスタ、F・トーレスに期待することとは?
外国人選手と「助っ人外国人選手」は違う。助っ人とはチームを助け、クラブを助け、フランチャイズ、地域を助け……。「助け」とは、組織を活性化させ、力を蓄えてくれる。
人も呼べ(観客)、スポンサーも呼べ(お金)、人に勇気と夢を与える(エンターテイナー)ことのできる選手。これが助っ人外国人選手である。
今の日本のJリーグには、本当の意味での「助っ人」が減った。
当時、Jリーグ創設元年にはジーコ、リネカーがいて、また実力のあるビスマルクやストイコビッチがいた。彼らは、Jリーグのために本気で戦ってくれた。
鹿島アントラーズでは、レオナルド、ジョルジーニョ、マジーニョと現役ブラジル代表選手がプレーし、ジーコはボールに唾をはく行為で退場になるまで、本気で鹿島アントラーズのために戦った。
僕が所属していた清水エスパルスにはブラジル国籍のミランジーニャ、トニーニョ、そしてセンターバックのマルコスがいて、翌年ブラジル代表でトヨタカップ優勝のサンパウロFCでキャプテンを務めたロナウドが入った。
そして95年にはイタリア現役ストライカーのマッサーロ(ミラン)を獲得。彼は当時、イタリア代表でワールドカップ準優勝のレギュラーだった。
同じ静岡のライバル、磐田にも90年のワールドカップ得点王のスキラッチや94年にワールドカップ優勝を経験したドゥンガが加入。助っ人と呼ばれる選手が数多くJリーグでのプレーを選んでくれた。
その結果、選手も成長し、リーグも大きくなった。
僕も彼らによって選手として、サッカー人として成長し、影響を受けた。
そしてこれからも助っ人外国人選手によって、日本は大きな飛躍と成長を成し遂げるであろう。
しかし最近のJリーグは、「外国人選手」こそ多いが、「助っ人」と言える選手は少なくなった。これはもう何年も前からのことだ。
チーム数やカテゴリー分けも当時とは変わり、オリジナル10から54クラブへ、トップリーグのみの組織からJ2、J3とリーグが増え、すべてにおいて昔とは違う。
そこに今回のイニエスタ(神戸)とF・トーレス(鳥栖)だ。ふたりの存在がどう今後に影響してくるであろうか?
しかし最も大事なことは、彼らがどのようなプレーをするかである。
人が呼べ、スポンサーは呼べても、彼らがプレーしなければ、シーズン3000分(約33試合)近く出場する選手に給与の半分でも分けてあけだ方がリーグの発展になる。
一所懸命プレーしている選手よりも、実際にプレーせずにキックボードに向かってボールを蹴りテレビに数分映る方が凄い選手だと勘違いしてしまうような日本のサッカー事情のままであっては、いけないということだ。
だからこそ、ふたりには年間を通してのチーム勝利への貢献を期待したい。
そして鹿島アントラーズにはジーコがテクニカルディレクターとして復帰。これは元年当時にあって、いま薄れている何かを注入したいという意図であろう。どこか足りないスピリットをジーコの存在で取り戻し、勝利へとつないでいきたいのではないだろうか。
人も呼べ(観客)、スポンサーも呼べ(お金)、人に勇気と夢を与える(エンターテイナー)ことのできる選手。これが助っ人外国人選手である。
今の日本のJリーグには、本当の意味での「助っ人」が減った。
当時、Jリーグ創設元年にはジーコ、リネカーがいて、また実力のあるビスマルクやストイコビッチがいた。彼らは、Jリーグのために本気で戦ってくれた。
鹿島アントラーズでは、レオナルド、ジョルジーニョ、マジーニョと現役ブラジル代表選手がプレーし、ジーコはボールに唾をはく行為で退場になるまで、本気で鹿島アントラーズのために戦った。
僕が所属していた清水エスパルスにはブラジル国籍のミランジーニャ、トニーニョ、そしてセンターバックのマルコスがいて、翌年ブラジル代表でトヨタカップ優勝のサンパウロFCでキャプテンを務めたロナウドが入った。
そして95年にはイタリア現役ストライカーのマッサーロ(ミラン)を獲得。彼は当時、イタリア代表でワールドカップ準優勝のレギュラーだった。
同じ静岡のライバル、磐田にも90年のワールドカップ得点王のスキラッチや94年にワールドカップ優勝を経験したドゥンガが加入。助っ人と呼ばれる選手が数多くJリーグでのプレーを選んでくれた。
その結果、選手も成長し、リーグも大きくなった。
僕も彼らによって選手として、サッカー人として成長し、影響を受けた。
そしてこれからも助っ人外国人選手によって、日本は大きな飛躍と成長を成し遂げるであろう。
しかし最近のJリーグは、「外国人選手」こそ多いが、「助っ人」と言える選手は少なくなった。これはもう何年も前からのことだ。
チーム数やカテゴリー分けも当時とは変わり、オリジナル10から54クラブへ、トップリーグのみの組織からJ2、J3とリーグが増え、すべてにおいて昔とは違う。
そこに今回のイニエスタ(神戸)とF・トーレス(鳥栖)だ。ふたりの存在がどう今後に影響してくるであろうか?
しかし最も大事なことは、彼らがどのようなプレーをするかである。
人が呼べ、スポンサーは呼べても、彼らがプレーしなければ、シーズン3000分(約33試合)近く出場する選手に給与の半分でも分けてあけだ方がリーグの発展になる。
一所懸命プレーしている選手よりも、実際にプレーせずにキックボードに向かってボールを蹴りテレビに数分映る方が凄い選手だと勘違いしてしまうような日本のサッカー事情のままであっては、いけないということだ。
だからこそ、ふたりには年間を通してのチーム勝利への貢献を期待したい。
そして鹿島アントラーズにはジーコがテクニカルディレクターとして復帰。これは元年当時にあって、いま薄れている何かを注入したいという意図であろう。どこか足りないスピリットをジーコの存在で取り戻し、勝利へとつないでいきたいのではないだろうか。