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三好康児と板倉滉に刺激を受けて…関東大学1部得点王・岡田優希が描く「J2から世界へ」の本気度

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2018年11月27日

同期である三好・板倉の活躍。大学時代は苦悩を抱えることも

早稲田大の主将として関東大学リーグ優勝に貢献。写真は早慶定期戦での表彰式。写真:竹中玲央奈

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「パワーはもらえます。あいつらがやっているんだからもっとできるし、というのは思います」

 今季の関東大学サッカーリーグ1部は早稲田大の優勝で幕を閉じたが、その原動力となった得点王・岡田優希は今年のリーグ開幕直後にこう言っていた。“あいつら”とはともにU-21日本代表で、現在J1で活躍中の高校時代の同期2人、札幌の三好康児と仙台の板倉滉のことを指している。

 3人は川崎フロンターレのU-15、U-18と共に切磋琢磨し合い、彼らがトップに上がるとも噂されていた。しかし、岡田はトップ昇格を逃すことになり、次のステージとして選んだのが早稲田大だった。最終学年の今年こそ冒頭で述べたように得点王という称号を獲得し、ベストイレブンにも選ばれた。しかし、岡田は4年間、主力として輝き続けてきたわけではない。むしろ最初の2年間は苦悩が続いた。

「フロンターレからこっちに来た時はサッカーが全然違って、そこに適応するのに苦労した2年間でした。ボールが空中にある時間が多いので、技術的なところを発揮する場面は少なくて」

 足もとの技術を磨き、ボールを下でつないでゴールに迫るスタイルの川崎の下部組織で育ち、その中で自身のスキルを高めていった岡田にとって、入学先として選んだ早稲田のサッカーは真逆と言って良いものだった。スペースに蹴られるボールを追い、前から積極的にプレスをかけることを求められる。自信を持つ足もとの技術を発揮できるシーンが少なく、それがストレスになっていった。一時期はCチームにまで落とされた。

 ちなみにその時に行なわれた夏の早慶定期戦に、三好と板倉は一般の観客として等々力競技場に足を運んでいた。そのとき筆者はたまたま彼らと遭遇したのだが、「岡田を見に来たんですけど……。出ていないんですね」と若干寂しそうに呟いていた。

 しかし、苦悩を経て変化が訪れたのは3年次の後半。「自分がボールを持ったりドリブルしたりという中でそれを活かせる場面は必ずある。それは早稲田の他のチームメイトも出来ないこと」だと意識を前向きにしたことによって自身の存在価値を高めることに成功する日々が続く。当時の4年生に岡田の印象を聞くと「勝負どころで点を取ってくれていた」と賛辞を送っていたほどだ。
 
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