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【セルジオ越後】10万アウェーで悪者になれる鈴木の度胸は大したもの。近未来のA代表入りを予感させるのは…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年11月12日

“大会のMVP”に相応しかったのはセルジーニョ

越後氏はコンスタントにゴールを挙げたセルジーニョをMVPに相応しいとしたが、完全アウェーでの鈴木の堂々とした存在感を絶賛。(C) Getty Images

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 アントラーズが初めてのアジア制覇を果たした。敵地でのACL決勝第2戦をスコアレスドローとして、2戦合計2-0でイランの強豪ペルセポリスを下した。日本サッカーの力を示す意味では、昨年のレッズに引き続き本当に喜ばしい結果になったね。
 
 大きかったのは、やはりホームでの2点目だったと思う。1点だけであれば、向こうももう少し戦略的に攻めてきたかもしれないけど、2点差があったことで最初からちょっと焦りが見えていた感じだった。アントラーズが1点取れば、4点取らなくてはいけない状況もあるから、ペルセポリスも攻めたいんだけどリスクを掛け過ぎずに放り込むような攻撃が多かった。アントラーズにしてみれば守りやすかったんじゃないかな。
 
 アントラーズはダブルボランチとセンターバックの4人の守備がしっかりと機能していた。GKのクォン・スンテも守護神らしい存在感があったね。まあ、MVPは鈴木が取ったけど、決勝2試合を通して無失点に抑えた守備陣は、もっと讃えられてしかるべきじゃないかな。
 
 ただし、大会を通じて最も貢献度が高かったのは、やっぱりセルジーニョだったのではないかな。MVPがどんな基準で選出されているのかは分からないけど、“大会のMVP”というならセルジーニョが相応しかった。準々決勝からの参戦とはいえ、決勝第2戦以外はすべての試合でゴールを決めている。しかも、その多くは勝負の行方を左右する重要なゴールばかりだ。まあ、後半戦しか活躍していないからと言ってしまえばそれまでだけど、選出理由については聞いてみたいところだね。
 
 ただ、だからと言って大会を通じての鈴木の存在感は見過ごせないし、何より金崎が抜けた後の奮闘ぶりは、リーグ戦で巻き返したアントラーズにとっては欠かせないものだった。それに、決勝の第2戦ではゴールこそなかったものの、本当に頼もしいファイティングスピリットを見せていた。あの10万人の入った完全アウェーで悪者になれる度胸は大したものだよ。あれを経験できたのなら、どんなアウェーでも動じることはないんじゃない?
 
 もちろん、鈴木はFWだから今大会で通算2得点という結果には、満足できないだろう。そういう目に見える結果をコンスタントに出していく、というところが今後の課題になるだろうね。
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