• トップ
  • ニュース一覧
  • U-20W杯まで残り半年――サウジに完敗したU-19代表に「世界基準」のタレントは出てくるのか?

U-20W杯まで残り半年――サウジに完敗したU-19代表に「世界基準」のタレントは出てくるのか?

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年11月04日

サウジ戦で流れを失ったのは、先発9名を入れ替えた影響も否めない

サウジ戦でも久保は存在感を示したが、来年のU-20W杯でも活躍できる保証はない。(C)Getty Images

画像を見る

 文字通りの完敗だった。アジアU-19選手権準決勝、サウジアラビアと対峙した日本は攻守に機能不全に陥って前半に2失点。後半は反撃を見せたものの、繰り出す刃は最後まで相手に届かず。0-2のまま逃げ切られ、アジア連覇の道は断たれた。
 
 ピッチ外から試合を見守ることとなった主将のMF齊藤未月が「今の僕らとは力の差があったと思う」と率直に認めたように、相手のサウジアラビアが一枚も二枚も上だったのは確かだろう。前線からのプレッシングは個々の身体能力の高さに加えて連動性もあり、日本のビルドアップを序盤から壊乱状態に陥れた。
 
 日本はこの日、立ち上がりから3-4-2-1システムを採用。これはサウジアラビアの強力攻撃陣に対応するための術策であり、「より日本の良さを押し出すため」(影山雅永監督)の選択だったが、指揮官の意図したようには機能しなかった。もともと今大会ではCBを増やして守備固めに入る状況で使われていたこともあり、このシステムの採用で守備的なイメージが選手たちのなかで強まり過ぎた部分もあったかもしれない。
 
「私の思うとおりにはならなかった」
 
 試合後、影山監督がそう言って肩を落としたように、相手に押し込まれて5バックになり、全体に後ろに重くなってしまい、攻めの糸口がつかめず。1対1の戦いにさらされるなか、個の戦いで負けが相次いでしまったこともあり、試合の流れを完全に失った。
 
「あの苦しい時間帯で耐えないといけなかった」と振り返ったのはDF石原広教だが、準々決勝から先発メンバー9名を入れ替えたために(安部裕葵はACL決勝のため帰国)、齊藤ら主力選手がベンチにいた影響があったのも否めない。そして29分、カウンターからミスが絡んで喫した失点はチーム全体の心理面に及ぼした影響も深刻だった。パニックに近かったのかもしれない。
 
 ここから日本は荻原拓也を左MF、石原を左サイドバックに回した4-4-2にシフトチェンジ。なんとか修正を図ったが、影山監督も「あれだけモビリティとランニングをされた時、(DFを)4枚にするのはさらにリスクがある」と認めたように、守備面を考えればこれもまた際どい選択だった。もちろん、攻守で後ろ向きのプレーが増えていた中で活を入れるための荒療治でもある。
【関連記事】
「シュートを選んだのだから決めるべき…」久保建英がサウジ戦で残した爪痕と敗戦を見つめる目
「クボは日本のきらめく希望だ」U-19日本はサウジに完敗も、AFC公式は”違いを生んだ”久保建英を称賛
平愛梨がまさかの“仮装”で夫・長友佑都に大変身!「似てるな」「俺の代わりいけるわ」と本人も衝撃!?
「正直に言えば“ゴミ”同然だった…」 中村俊輔の元同僚FWが中国クラブ在籍時の苦労を衝撃告白
「イラン国旗持った人が乱入してきた」「これが国際試合か…」鹿島ファンは乱入お騒がせに驚きの声

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ