日本代表が本当に面白くなってきた。ワクワクが止まらない。
 
　夢が膨らむ時期に入ってきたのではないか。注目のヤングタレントがどんどん台頭し、実にポジティブな雰囲気に包まれ、なによりアグレッシブな姿勢をチーム全員で共有し、貫いている。しかも２戦連続で３－０と結果も出ているのだから、申し分ないだろう。
 
　金曜日に新潟で対峙したパナマは、たしかに骨のある相手ではなかった。ロシア・ワールドカップ出場国で、来日したメンバーの大半がその舞台を経験していたが、９月に対戦したコスタリカと大差ないスパーリングパートナーだ。日本のパフォーマンス自体もコスタリカ戦ほどエネルギッシュなものではなかったが、したたかに数少ないチャンスを確実にモノにした。最初から最後まで、勝つチームの雰囲気があった。
 
　攻撃面では南野拓実と伊東純也が２試合連続でゴールを挙げ、守備については19歳のセンターバック、冨安健洋が溌溂としたプレーを披露。パナマはコスタリカよりも個の能力が高いアタッカーを揃えていたが、冨安は合格点を与えていい対応を見せていた。サイズがあり、強く、走れて、パスのセンスもある。今後にも大いに期待が持てそうだ。世界的に見ても、19歳のセンターバックがフル代表で出場機会を得るのはなかなか珍しい。ベルギー（シント＝トロイデン所属）でのパフォーマンスを含め、活躍が気になる選手だ。

 

　佐々木翔と室屋成の両サイドバックは前回に続いて効果的な上がりを見せていたし、ワールドカップ出場組の原口元気と大迫勇也も深みのあるプレーを示した。槙野智章、青山敏弘、三竿健斗もそれぞれのポジションでタスクをこなし、キーパーの権田修一の出来にも及第点以上を付けていいはずだ。
 
　正直、中島翔哉と堂安律の輝くコンビネーションを新潟でも観たかったが、前者は出場せず、後者は終盤にピッチに立ったのみだった。やはり森保一監督は、FIFAランキング５位のウルグアイ戦をより重要なテストと位置付けているのだろう。パナマ戦では吉田麻也、長友佑都、酒井宏樹をベンチに座らせたままで、中島と遠藤航もそう。途中出場した柴崎岳と堂安を含め、うっすらと現時点でのベストメンバーが垣間見えた。