【2014南関東総体】大会展望|最大のポイントはチームの「総合力」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年07月29日

全国トップクラスのスピードを誇る立正大淞南、層の厚さが際立つ星稜。

ここ4年で、インターハイでは二度、4強入りしている立正大淞南。今年も中島(写真)らを軸にスピード溢れる攻撃を見せる。(C) Masayoshi MORITA

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 夏の高校日本一を決めるインターハイが、いよいよ8月1日に開幕する。この大会を勝ち抜くうえでの最大のポイントは、「チームの総合力」だ。盆地特有の蒸し暑さとの戦いも予想される山梨を舞台に、一発勝負の連戦となる。そのため、11人の力だけでなく、控え6人の実力も大きな要素となる。
 
 そうした観点から今大会の優勝候補と目されるのが、立正大淞南、星稜、山梨学院、東福岡、青森山田だ。この5校の総合力は、出場55校の中でも抜きんでたものがある。
 
 立正大淞南の最大の魅力は、攻守の切り替えの速さ。ボールを奪ってから、一気に攻めに転じるスピードとその精度は全国トップクラスだ。順当に勝ち進めば、2回戦ではプロ注目のMF葛谷(3年)をはじめ、攻守に駒を揃える大津もしくは古豪の浦和東と激突する。いずれにしても強豪との好カードになる。
 
 昨年度のインターハイ8強、選手権準優勝の星稜は、昨年からの主力メンバーが多いうえ、今年に入り急成長した選手が出てきたのが強み。準優勝メンバーのMF前川(3年)らが控えに回るなど、層の厚さが際立つ。
 
 2回戦からの登場となるが、対戦相手は佐賀東と米子北の勝者。どちらも曲者で、特に米子北はFW定本(3年)とMF君垣(3年)のホットラインを駆使した堅守速攻が武器。ともに大阪体育大卒の星稜・河﨑監督と米子北・城市監督の先輩・後輩対決となれば面白い一戦になりそうだ。
 
 地元開催のアドバンテージがある山梨学院も、戦力は間違いなく全国トップクラス。182センチのCB渡辺(3年)や走力があるボランチの大場(3年)、188センチの大型FW原(3年)と、強烈な個性を攻守両面に揃える。
 
 また、6月下旬から7月上旬にかけて天皇杯の予選、本戦1回戦と、インターハイ予選決勝、プリンス関東の2試合がバッティングしたことで、Bチームの経験値が上昇。一気に総合力が高まってきた。順当なら、初戦は静岡代表の東海大翔洋か。
 
 今年も優勝候補に挙げられる東福岡は、初戦で作陽と激突。1回戦屈指のビッグカードとなった。FW増山(3年)、MF中島(3年)というプロ注目のタレントを抱え、プレミアWESTでも高体連4チームの中で最高位につける。持ち前の鋭いサイドアタックが威力を発揮すれば、優位に試合を進められるはずだ。
 
 知将・野村監督率いる頭脳派集団の作陽は、MF伊藤(2年)、FW原口(2年)というふたりの年代別代表を擁す。試合運びも巧く、駆け引きの面でも注目したい。この一戦を制したチームは、2回戦で神戸弘陵と激突。さらに3回戦では、順当なら山梨学院と当たる組み合わせだ。
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