【2014南関東総体】京都精華女子が実践する「最新理論」と「笑顔」

カテゴリ:高校・ユース・その他

吉村憲文

2014年07月28日

とにかく明るく笑顔が売り。スポ根的な要素はゼロ。

京都精華女子
所在地:京都府京都市左京区吉田河原町5-1
創立:1905年 創部:2007年
主な戦績:2013年全日本高校女子選手権3位

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「はい、この中でPK蹴りたい人、立候補!」
 
 グラウンド中に京都精華女子高サッカー部(以下精華)の越智健一郎監督の明るい声が響いた。
 
「えぇ、そんなんイヤやわ!」
 京娘たちからの強烈なブーイング。しかしなぜか笑顔。
「じゃあ、ジャンケンして」
 
 その結果キッカーに決まったのは「いやいや自分で蹴って決める」と立候補したふたりと、ジャンケンに「勝った」3人。
 
「ジャンケンに勝つということは、運を持っているということ。だからうちはいつもジャンケンに勝った選手がPKを蹴るんです(笑)」(越智監督)
 
 インターハイ近畿予選の準決勝、大阪桐蔭戦。スコアは2-2のまま、決着はPK戦に持ち込まれた。この試合に勝てば、本大会出場が決まる大事な局面。まして精華にとっては、初出場がかかっている。しかしそんな状況とは思えないほど、選手もベンチも自然体。とにかく明るく笑顔で、いわゆるスポ根的な要素はゼロ。

 どちらかというと同好会の雰囲気に近い。キックオフ前の整列では、ピースサイン。試合中でもミスパスをして「キャー!」と乙女な声を上げる選手もいる。でも、これがいつもの「精華スタイル」なのだ。
 
 サッカー部の発足は約10年前と比較的新しい。しかも、寮がないので、選手は地元の京都府出身者がほとんど。当然全国のトップクラスの選手が来てくれるような環境ではない。
 
 唯一のアドバンテージは、中高一貫校なので、中学からそのままサッカーを続ける選手が多いことくらい。だからといって、ハードな練習で全国に追いつけ追い越せの悲壮感はゼロだ。
 
 越智監督は「彼女たちがお母さんになった時、『ママはこんなことできるんだよ』って、子どもの目の前でリフティングしたらカッコイイでしょ」とフランクに語る。
 
 しかしこのスタイルで結果もしっかり出している。2013年1月の全日本高校女子選手権では、2度目の出場で全国3位に輝いた。
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