ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタが妙技を炸裂させ、Jリーグ参戦後の初ゴールを決めた。

　８月11日、ノエビアスタジアム神戸で開催されたJ１リーグの21節のジュビロ磐田戦では、神戸がイニエスタとルーカス・ポドルスキの両雄をスタメン出場させ、試合前から大きな注目を集めていた。

　そして、15分にこのふたりの連携から先制点が生まれる。右サイドでボールを受けたポドルスキは、タイミングを計って中央へパス。これに反応したイニエスタが絶妙なターンとボールタッチで相手DFを巧みにかわし、最後は磐田の守護神カミンスキーをもいとも簡単にかわして、右足でゴールに流し込んだ。

　このゴールでチームを勢いに乗せ、２-１で３試合ぶりの白星をもたらしたイニエスタ。スペイン・サッカー界の巨星が披露した鮮やかなプレーには、海外メディアも驚きを隠せない様子だ。

【PHOTO】イニエスタ移籍後初ゴール！終始試合を支配した神戸が３試合ぶりの勝利！
 

　スペイン紙『Marca』は、「イニエスタがこれぞ“神モード”という領域に入った。神戸のユニホームを着ての初ゴールは、偉大なボールコントロールと巧みなシュートセンスによってもたらされたファンタジーだった」と絶賛した。

　また英公共放送「BBC」は、動画付きでイニエスタのJ初ゴールを紹介し、「ポドルスキと結託して鮮やかなゴールを決めたイニエスタが、神戸を勝利に導く」と綴り、さらに衛星放送「Sky Sports」のイタリア版は「元スペイン代表の魔法」と題し、ゴールシーンを次のように描写した。

「スペインの魔術師は、日本でも驚きをもたらしている。イニエスタが磐田から決めた日本での初ゴールは、鮮やかなターンとダブルタッチによって生まれた。このゴールは日本のファンはもちろん、世界中のフットボール・ファンを魅了する驚異的なものだった」

　世界的にも衝撃を与えたイニエスタのJリーグ初ゴール。この一発で元スペイン代表MFが波に乗れば、その活躍からますます目が離せなくなりそうだ。