【日本代表/ボランチ考察】山口、大島、柴崎の3人でW杯を戦い抜けるのか

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年06月03日

オフェンシブに戦うなら、柴崎と大島の2ボランチは理想的

果たして、コロンビア戦でボランチを任されるのは? 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 5月30日のガーナ戦に向けて発表されたメンバー27人のうち、ボランチ候補は6人。山口蛍、柴崎岳、大島僚太、井手口陽介、三竿健斗、青山敏弘という顔ぶれだった。ここからまず、青山が負傷離脱(右膝痛のため、5月24日に離脱)し、ロシア・ワールドカップのメンバー発表を受けて井手口と三竿が落選した。
 
 ガーナ戦で採用した3-4-2-1システムを仮にベースとした場合、普通に考えれば2ボランチのレギュラーは残った3人(山口、柴崎、大島)からチョイスされるだろう。
 
 タイプ別に分ければ、守備的な山口、ゲームメーカータイプの柴崎と大島という感じになるか。そして相互補完的なバランスを重視すると、「山口+〇〇」がスタンダードな組み合わせになる。
 
 ただ、その山口が3月のベルギー遠征に続き、先のガーナ戦でも乱調。ボランチの一番手と目されたボールハンターがここにきて安定感を欠いているのは気掛かりだ。
 
 ならば、ガーナ戦の後半途中から試された柴崎と大島のコンビはどうか。ともに守備力が低いわけではないが、純粋なボールハンターではない。どちらかと言えば持ち味は2人とも攻撃力で、大島は柔らかいボールタッチからの展開力、柴崎は仕掛け/崩しの局面での局面打開力で違いを生み出せる。
 
 オフェンシブに戦うなら、柴崎と大島の2ボランチが理想的だ。とはいえ、ワールドカップのグループリーグで戦うコロンビア、セネガル、ポーランドはいずれも難敵であり、押し込まれる展開が予想される。日本が重視すべきは守備面で、となると、このコンビはあくまでゴールを狙う時に限定されるか。
 
 やはり、2ボランチの一角はディフェンシブなキャラクターが良いだろう。山口が復調しない場合はDFながらアンカーなどもこなす遠藤という手もある。ただ、遠藤に限らず、柴崎、大島も代表での実戦経験が多くないのはネック。やはり、ブラジル・ワールドカップも経験している山口に頼りたいとことである。
 
 山口の調子がどうしても上がらないようなら、長谷部をリベロからボランチに戻してもいいかもしれない。その場合、長谷部の代わりにリベロを任せたいのが吉田だ。今季のサウサンプトンで吉田は3バックのセンターを務めており、むしろそのほうがしっくりくる。
 
【関連記事】
【日本代表】3-4-2-1を成立させるための2大キーマンは?
【提言コラム】今更ジタバタしても始まらない。西野監督はどんと構えよ‼
【西野ジャパンの最新序列】山口の株が暴落。長谷部のボランチ復帰も…
【セルジオ越後】なんでGK以外が一括り?選考基準も曖昧で「年功序列」と言われても仕方ないよ
「日本は重大な過ちを犯した」仏誌編集長が西野ジャパンを推さない“3つの理由”

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ