ゴールはケルン時代より増加!? 大迫勇也のブレーメンでの起用法と可能性を探る

カテゴリ:海外日本人

遠藤孝輔

2018年05月18日

移籍金に見るブレーメンの大迫への期待度。

4年間プレーしたケルンを離れ、ブレーメンへ移籍した大迫勇也。はたして、新天地ではいかなるプレーが求められるのだろうか(写真はクラブ公式ツイッターより)。

画像を見る

 ブレーメンが5月16日、大迫勇也の獲得を発表した。契約期間を含めた詳細は非公開だが、移籍金は600万ユーロ(約7億8000万円)と報じられている。

 これはブレーメンにとって安い額ではない。

 過去5年間を振り返っても、大迫以上の金額で獲得したのは16年夏のマックス・クルゼ(750万ユーロ=約9億7500万円)と、18年冬のミロト・ラシチャ(700万ユーロ=約9億1000万円)だけ。チャンピオンズ・リーグやヨーロッパリーグの舞台から長らく遠ざかり、慢性的な財政難に喘いでいる北ドイツの古豪が、大迫にどれだけ期待しているかが窺えるだろう。

 フロリアン・コーフェルト監督は、日本人ストライカーをこう評している。
「われわれにとって、ユウヤは大きな補強だ。とてもクリエイティブで、間のスペースで動ける。決定的なパスを出せるし、スコアラーとしてもすごく危険だ」

 気になるのは起用法だ。それを探るにはブレーメンの現状を整理する必要がある。
 

 開幕から10試合未勝利ながら、11節以降の指揮を執ったコーフェルトの下で息を吹き返したブレーメンは、2017-18シーズンを11位でフィニッシュした。シーズン後半にかぎれば、レバークーゼン、ドルトムント、RBライプツィヒなどを上回るリーグ5位の好成績だった。

 この時期に不動の1トップを務めていたのが、クルゼだ。ドイツ代表歴を持つこの技巧派FWは、チームの絶対的なエースとして君臨しており、崩しからフィニッシュの局面で巨大な違いを作り出している。大迫が本職のCFでレギュラーとしてプレーするには、クルゼの壁を越えなければならない。

 ただ、ブレーメンのスポーツディレクターを務めるフランク・バウマンが、「技術に優れ、フレキシブルなオオサコは、1トップ、セカンドトップ、セントラルミッドフィルダー、さらにはアウトサイドでもプレーできる。われわれの攻撃に幅をもたらすよ」と語るように、CF以外での出場機会も多くなりそうだ。

 大迫同様、クルゼも2列目やサイドでも機能するタレントだけに、両雄の同時出場も十分に考えられる。コーフェルト監督にとっては、両者をいかに共存させるかがプレシーズンの課題になるだろう。
 
【関連記事】
「最高のキャプテンだ!」「涙が止まらない」契約延長を決めた酒井高徳の熱き想いにファン喝采!
小野伸二が選ぶJ歴代ベスト11!「1・5列目にヒデさん」「GKは能活さんしかいません」
大迫勇也の「移籍金600万ユーロ」はクラブ歴代何位? あの元ブラジル代表レジェンドと同額!
「マジでカワイイ!」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナが最新自撮り写真を公開!
「なんでこんなに気が合うんだ」長友佑都がワールドクラスの大親友と5年ぶりの再会!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ