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最下位・G大阪で孤軍奮闘!ファン・ウィジョが得点ランクトップタイの5得点を挙げられたワケ

カテゴリ:Jリーグ

飯間 健

2018年04月12日

前任者の長谷川健太監督も、ファン・ウィジョの"資質"を認めていた

最下位に低迷するチームでリーグトップタイの5得点。ファン・ウィジョ(11番)の得点力は、まさに非凡だ。写真:川本学

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 見ているこちら側がズッコケてしまうようなオフサイドに引っ掛かることもある。もっと球離れを早くしろよ、と言いたくなることもある。それでも今の日本代表選手たちにもないモノを持っている。前任者・長谷川健太(現FC東京監督)は、こんな言葉を残した。
 
「球離れ云々はあるかもしれないけど、FWですから。シュートを打ちにいく姿勢は大事だし、良いと思っています」
 
 11日の磐田戦で今季初勝利を挙げたガンバ大阪の韓国人ストライカー、ファン・ウィジョのことである。スタートダッシュに遅れたチームにあって、リーグトップタイ5得点。昨夏加入後はリーグ13試合・3得点に止まったが、同じストライカー出身の長谷川健太監督は、ファン・ウィジョの"資質"を認めていた。プレースタイルは明確。相手の裏スペースを狙った果敢なランニング、そしてシュートを第一選択肢として仕掛けていくことだ。
 
 磐田戦の終了間際の得点は、そのふたつが凝縮されていた。1点ビハインドの磐田が前掛かりになっていたのを逆手に取ってロングカウンター。ファン・ウィジョが自陣左サイドから相手陣地へと飛び出した。
 
 ただ相手DFの戻りも速い。対面での1対1局面を作られた。右サイドではフリーの味方の姿があった。だがファン・ウィジョが選んだのは単独突破。「スペースがあったし、決められると思った。だからシュートを打ちにいった」(ファン・ウィジョ)。シュートフェイントで相手DFを翻弄してからの強烈なシュートはネット右を揺らした。
 
 今季から就任したレヴィー・クルピ体制では当初、ベンチ要員扱いだった。新体制初戦となった2月5日のトレーニングマッチ・京都戦ではサブメンバー主体のチームで、1トップとして出場した。続く8日の東京V、琉球戦もサブチーム。だがトップチームが2試合連続無得点に終わるなか、ファン・ウィジョは2試合連続ゴールと気を吐いた。
 
 そして沖縄キャンプ打ち上げとなった12日の浦和戦では、やっと主力チームで出場するチャンスをもらい、見事に3試合連続得点を挙げて指揮官からの信頼を得た。その時点では1トップ起用だったが、リーグ開幕前ラストの練習試合となった徳島戦で初めて右MFとして出場。昨夏まで在籍していた城南FC(韓国)では、サイドアタッカーとしてプレーすることもあったという。

 来日後は初の試みだったが、足下に頼りがちだったチームにおいてファン・ウィジョの矢のようなランニングは絶妙なアクセントとなった。相手からすれば、サイドから仕掛けて強引にシュートを狙ってくる選手ほど怖いものはないだろう。
 
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