[国際親善試合]日本１-１マリ／３月23日／ベルギー・リエージュ

　１点を追う展開で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が最初のカードを切る。後半開始から起用されたのは、追加招集で合流していた酒井高徳だった。
 
「代表から外れたというのは、自分にとっては良いタイミングだった。クラブでのパフォーマンスにまったく満足していない中で、『ハンブルクでしっかりやろう』という風に気持ちを切り替えていた。呼んでもらえた時に『ここを逃したら次はないだろう』と思ったし、落ち込むようなことはなかった」
 
　強い覚悟を持って代表に合流した酒井高は、チームが抱える問題点を熱く語る。
 
「ボールに行くシーンは多かったけど、そこで奪い切れない部分があった。人はいるんだけど、個人で守備をしている。守備のコンパクトさを保たないといけない。（ロシア・ワールドカップで）セネガルと戦ったら、もっと悲惨な状態になるという危機感を持たないと」
 
　レギュラーの酒井宏樹が負傷離脱した右SBは、現時点で本命不在となっている。マリ戦でのパフォーマンスは「思うようにできなかった」と振り返ったが、３日後のウクライナ戦で本領を発揮できれば――。冷静な頭脳と強いハートを持つ酒井高が、一番手に躍り出ても不思議はない。

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