驚くべき持久力で入学前にトップチームの先輩たちを凌駕した姿に...

23日のマリ戦は1-1の引き分けに終わっただけに、27日のウクライナ戦ではチームを勝利に導く活躍が期待される。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

昨季から日章学園高でGKコーチを務める坂本氏。高校1年次には長友とともに海外遠征も経験した。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
ロシア・ワールドカップでの活躍が期待される長友佑都(ガラタサライ)。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も大きな期待を寄せており、不動の左SBとしてチームに欠かせない人材だ。
23日のマリ戦も定位置でフル出場。長谷部誠がピッチを去ってからはキャプテンマークを託され、改めてチームから信頼されていることを感じさせた。
今でこそ、日本代表や欧州の名門クラブで長きに渡ってプレーをしている長友。明治大入学当初は怪我もあり、なかなか試合に出られず、応援に回って太鼓を叩いていた日々を考えれば、誰もが驚くようなシンデレラストーリーだ。当時の話は長友を語る上で欠かせないエピソードとなっている。しかし、東福岡高時代も多くの困難を乗り越えて、自らの足で地位を確立した事実はあまり知られていない。
そこで現在は日章学園高のGKコーチを務める、元チームメイトの坂本光氏に高校時代の長友について話を聞いた。
23日のマリ戦も定位置でフル出場。長谷部誠がピッチを去ってからはキャプテンマークを託され、改めてチームから信頼されていることを感じさせた。
今でこそ、日本代表や欧州の名門クラブで長きに渡ってプレーをしている長友。明治大入学当初は怪我もあり、なかなか試合に出られず、応援に回って太鼓を叩いていた日々を考えれば、誰もが驚くようなシンデレラストーリーだ。当時の話は長友を語る上で欠かせないエピソードとなっている。しかし、東福岡高時代も多くの困難を乗り越えて、自らの足で地位を確立した事実はあまり知られていない。
そこで現在は日章学園高のGKコーチを務める、元チームメイトの坂本光氏に高校時代の長友について話を聞いた。
東福岡高でともに主力メンバーとして冬の高校サッカー選手権に出場するなど、長友と3年間苦楽をともにした坂本氏。出会った当初から稀代のSBは、かなりのインパクトがあったと明かす。
とりわけ、覚えているのが入学式前に新入生が揃って実施したトレーニングだ。雨のため練習メニューが変更され、走りのメニューを消化する日があった。その際、長友はいきなりトップチームの選手を上回るタイムを記録。中学を卒業して間もない小柄な新1年生は、周囲の度肝を抜いた。
フィールドプレーヤーとは別にGK練習を行なっていた坂本氏は、長友の走りを横目で見ながら「プーマの真っ白のジャージを着ていて、なんかヤンキーみたいだな」と思いつつ、「相当凄いなと思いましたよね」と圧倒的な走力に目を奪われたという。
ただ、それだけの持久力があっても、高校サッカー界屈指の名門校でレギュラーの座を射止めるのは簡単ではない。事実、中盤の底を主戦場としていた長友がトップチームで試合に出る機会はほぼなく、最終学年に入ってもポジションを掴めなかった。
とりわけ、覚えているのが入学式前に新入生が揃って実施したトレーニングだ。雨のため練習メニューが変更され、走りのメニューを消化する日があった。その際、長友はいきなりトップチームの選手を上回るタイムを記録。中学を卒業して間もない小柄な新1年生は、周囲の度肝を抜いた。
フィールドプレーヤーとは別にGK練習を行なっていた坂本氏は、長友の走りを横目で見ながら「プーマの真っ白のジャージを着ていて、なんかヤンキーみたいだな」と思いつつ、「相当凄いなと思いましたよね」と圧倒的な走力に目を奪われたという。
ただ、それだけの持久力があっても、高校サッカー界屈指の名門校でレギュラーの座を射止めるのは簡単ではない。事実、中盤の底を主戦場としていた長友がトップチームで試合に出る機会はほぼなく、最終学年に入ってもポジションを掴めなかった。