【選手権】青森山田「7番と10番」の物語。熱き想いは伝統となって引き継がれていく

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2018年01月04日

10番が「エース」で7番は「次世代のエース」。

青森山田の10番を背負った郷家。新シーズンからはJリーグに活躍の舞台を移す。写真:田中研治

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[高校サッカー選手権3回戦]青森山田 0-1 長崎総科大附/1月3日/フクアリ
 
 青森山田にとって7番と10番は特別な意味を持つ背番号だ。かつて、この2つの番号は『ダブルエースナンバー』と呼ばれ、チームの中核を担う選手が託されて来たが、現在はそのダブルエースナンバーの意味が変化し、7番が『次世代のエース』、10番が『エース』となった。

 
 この流れになったのはつい最近で、第一号は高橋壱晟(ジェフ千葉)だった。一昨年の1月に東京Vユースからやって来たMF神谷優太(愛媛FC)が10番を背負うようになったことで、高2の高橋は7番を託され、『ダブルエース』となった。神谷の卒業後、空いた10番に7番だった高橋がスライドする形で10番を背負い、その時に7番を引き継いだのがMF郷家友太(3年)だった。
 
「1月の東北新人大会のときは8番だったのですが、3月のサニックス杯から7番をつけることになって、前の年に壱晟さんが付けて活躍をした番号だったし、椎名伸志さんや差波優人さん(共にカターレ富山)など歴代の偉大な先輩たちも背負っていた番号だったので、すごく重く感じた」
 
 そのプレッシャーに打ち克ちながら、メキメキと頭角を現わしていった郷家は、今年1月の新人戦で10番を背負った。選手権優勝直後とあって、大きな注目を集めるなかでの10番は、7番以上に大きなプレッシャーがあった。
 
「気持ちの中では『3年になるときに10番になるだろうな』と思ったし、覚悟は決めていた。でも、実際に1月の東北新人大会で10番を初めて背負ったときにすごくプレッシャーになった。青森山田の10番は一番点を獲って、一番ボールに触らないといけない番号。7番以上に自覚と責任が生まれました」
 
 ちょうどその時、郷家から7番を引き継いだのが、2年生の檀崎竜孔だった。
「7番の意義は分かっていたし、もう甘えられないと思った」
 
 檀崎もまた郷家のようにプレッシャーを感じて、今年をスタートさせた。そして、今年のチームの7番と10番は、常にピッチの上に立ってチームの攻撃を牽引してきた。郷家はU-18日本代表としても活躍するとともに、ヴィッセル神戸への入団も内定し、高橋の後を追うように来季はプロの世界に羽ばたくこととなった。

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