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バルサと仕事を始めたキッカケは会社の倒産!窮地から一転してパートナーになった経緯は?【浜田満×岩政大樹#3】

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2017年12月27日

ソシオ500人を集めたらバルサがびっくり!「マーケットがある」と日本進出へ。

2004年に行なわれたバルセロナと鹿島の親善試合には、このメッシも参戦した。(C)Getty Images

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 第3回は、バルセロナとの思わぬ出会いを明かすとともに、日本サッカーが抱える課題にも踏み込んでいく。

―――◆―――◆―――◆―――

岩政
 浜田さんは日本サッカーを進歩させようという様々なアイデアをお持ちですが、そもそもサッカーの世界で生きていきたいと思われたのはいつ頃でしたか?
 
浜田 元々は国際協力の仕事をしたいと思っていました。それで24歳の時に南米の日本大使館で働きながら、英語とスペイン語を勉強したんです。でも、日本に帰ってきてJICA(国際協力機構)のテストを受けたら、筆記で落ちました。大使から推薦状をもらっていたのに……。
 
 その後に、たまたまバルサのオフィシャルショップをしている会社が、ライセンスとマーケティング担当のスペイン語をできる人を探していました。そこに入れて、私がバルサ担当になったんです。
 
岩政 思わぬ形でのスタートでしたね。
 
浜田 そうですね。ただ、入社9か月で会社が潰れました。それを機に独立しようと思って事業計画をバルサに出したら、それが通りました。バルサから「個人とは仕事ができないから会社を作ってくれ」と言われて、親にお金を借りましたよ。もちろん、親からは「絶対に騙されている。バルサってなに?」と言われましたけどね(笑)。
 
岩政 どんな業務から始めたんですか?
 
浜田 ソシオ制度です。当時はバルセロナに行かなければなれなかったんですが、ラポルタ会長のもと、全世界でソシオを倍増しようという計画が立ち上がった。そこで日本では私がやりたいと手を上げました。たまたま2週間で500人くらい会員を集めたらバルサがびっくりして「日本にはマーケットがある」と。そこから日本に力を入れ始めました。アントラーズとも2004年に試合をしているんですよ。あれは私が絡んでいるんです。
 
岩政 ああ、ありましたね。私の入団1年目です。
 
浜田 メッシが17歳の時ですね。
 
岩政 そうです、そうです。出てきましたよ。そうですか。日本のバルセロナ人気は、浜田さんのおかげですね。
 
浜田 いえいえ、そんなことありません。あの頃から、バルサは本当に強くなっていきましたからね。それとともに、私たちの会社も一気に上がっていきました。
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