広島移籍ティーラシンはなぜ国民的英雄なのか? 日本人DFは「間違いなく天才」と賞賛

カテゴリ:Jリーグ

佐々木裕介

2017年12月25日

タイの絶対的アイコンの前ではチャナティップも恐縮するという噂も。

広島への移籍が決まったティーラシン。合流は来年1月のACLプレーオフを戦った後になるとの情報も。(C) Getty Images

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『チャナティップ・ソングラシンが出家』
『FAタイランドアウォーズ2017、リーグ最優秀選手にジャックラパン・ケーオプロムを選出』
 
 2017年12月19日、タイサッカー界はオフシーズンにもかかわらず、メディアはネタに事欠かない日となった。その中でも、ひと際色めきだったのが『ティーラシン・デーンダーがJリーグへ』だっただろう。
 
 噂をキャッチしていたメディアが数日前からこぞって取り上げていた話題に、ファンも“やっと決まった”というのが本音なのかもしれない。
 
 でも何故、“ムイ”ことティーラシン・デーンダーという男は、“国民的英雄”と称されるほどまでに注目されるのだろうか。
 
 それはタイサッカー界で唯一無二の存在であるからだ。彼が残してきた功績によるところは大きい。国際Aマッチでの輝かしい実績(91試合出場・42ゴール)もさることながら、プレミアリーグ在籍(マンチェスター・シティ)やスペインのラ・リーガ(アルメリア)でのプレー経験も持つ、タイの絶対的アイコンだ。あのチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)でさえも、ムイの前では恐縮すると聞いたことがある。
 
 所属するムアントン・ユナイテッドでも、タイ王国代表でも、“10番”を背負い、ファンは「God(神)」と呼ぶあたりからも、彼のタイでの立ち位置を分かってもらえることだろう。
 
 ムイは現在、ムアントン・Uが出場しているメコンクラブ選手権に帯同、また来年1月に迫ったACL2018プレーオフに出場した後に新チームへ合流する予定になっている。
 
 サンフレッチェ広島との契約は、1年間の期限付き移籍。オフシーズンのまとまった休みが取れておらず、また温暖な場所からタイ人にしてみれば厳寒地への移籍。休息を大事にする内気な彼にとって上手く馴染めるのか心配事はあるのだが、マイナス材料ばかりではない。彼は幾度の海外生活経験(マンチェスター、チューリッヒ、マドリード、アルメリア)を持ち合わせる。また今までの若き日の移籍とは異なり、経験値を上げた29歳というタイミングはプラスに働くことだろう。
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