【番記者通信】チームワークで果たした歓喜の戴冠|マンチェスター・C

カテゴリ:メガクラブ

スチュアート・ブレナン

2014年05月13日

世間的な共感はリバプールに。

この3年間で二度目の優勝を果たしたシティ。ペレグリーニ監督の下、チームワークで勝ち取ったトロフィーだ。 (C) Getty Images

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 期待は漏れなく裏切る。それがマンチェスター・シティというクラブだった、そう、かつては。いまは違う。
 
 シティは3年間で二度目の優勝を果たした。リバプールとのマッチレースは最終節までもつれたものの、終わってみれば余裕の戴冠と言っていいだろう。
 
 勝てば優勝、負けは許されなかった最後のウェストハム戦も、まったく危なげなかった。インテンシティーが高く、気迫に満ちたプレーは、説得力に富んでいた。
 
 世間的な共感は、リバプールに集まっていた。金満クラブではなく、「アンダードッグ(不利な立場の側)」への贔屓目と、スティーブン・ジェラードへの同情だ。しかし、凱歌を上げたのは、地力に勝るシティだった。
 
「カネでタイトルを買った」と、アンチは悪しざまに言う。お忘れだろうか。リバプールも、ラファエル・ベニテスが監督だった時代に多額の資金を投じていた事実を。ほんの数年前の話だ。それをケロリと忘れ、「サッカーを愛しているから勝利している」とリバプールに肩入れする馬鹿馬鹿しさ……。
 
 シティを所有するアブダビの王族は、チームの強化にトータル5億ポンド(約850億円)以上の大金を費やしてきた。それは事実だ。だが、そうした数字だけを取り上げて云々するのはナンセンスだ。重要なのは、シティは素晴らしいチームワークを見せ、個の力ではなく、集団の力でタイトルを勝ち取ったというその現実だ。チームワークこそ、いまのシティを言い表わすもっとも相応しい言葉だ。
 
 強い結束をもたらしたのが、マヌエル・ペレグリーニ監督だ。落ち着き払い、威厳に満ちた指揮官の態度が、チームに安心感とまとまりを与えた。優勝を決めて欣喜雀躍する選手たちの横で、目を細めるペレグリーニが印象的だった。
 
 戴冠を告げるホイッスルが鳴ったその瞬間、ピッチになだれ込んだファンの大群にもみくちゃにされたその光景こそ、期待に応えるいまのシティの姿の反映だ。
 
【記者】
Stuart BRENNAN|Manchester Evening News
スチュアート・ブレナン/マンチェスター・イブニング・ニュース
マンチェスターの地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』のフットボール記者で、2009年から番記者としてシティに密着。それまではユナイテッドを担当し、両クラブの事情に精通する。
 
【翻訳】
松澤浩三

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