伸び伸びとプレーする34歳の今野泰幸が、ハリルジャパンに心地よい風を吹き込む

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2017年12月14日

長谷部誠、山口蛍に続く第3のアンカー候補として、充分に計算できる。

ハリルホジッチ体制下でアンカーを任されたのは2回目。今野は随所に好プレーを見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 アンカー。中盤の底に錨(いかり)を下ろし、全体のバランスを安定させるポジション。
 
「とにかく、あのポジションにいろと言われました。バイタルエリアの辺り。そこを相手に渡さないように。攻撃になっても、前に行かないように、あまりサイドに流れないように、意識しました。運動量もそんなに多くなかったですね。そこまでポジションを広く取らず、常に崩さなかったから。だいぶ長い時間、(バイタルエリアに)居られたとは思うんですけど」
 
 E-1サッカー選手権、中国を2-1で下した試合の後、今野泰幸はハリルホジッチに任されたアンカーの役割を説明した。
 
「(ハリルジャパンで)アンカーで試合に出たのは初めてかもしれないですね」
 
 そのように語った今野だが、筆者は覚えている。ハリルホジッチ就任直後の2015年3月、ウズベキスタン戦でも試合中にアンカーに移されたことがあった。ただし、当時は中盤のバランスが悪かったため、相手に中盤をフリーで使われないように、「行けるときは前に行こうと思いました」と、今野はアンカーのスペースを捨て、前にプレスに出る場面が多かった。その結果、前半のみでハリルホジッチから交代を命じられている。
 
 アンカーとは、うかつに前へ出ず、サイドにも流れず、中央に安定をもたらすポジション。当時の試合に比べると、中国戦の今野は、よりアンカーらしく、様になっていた。
 
 インターセプト、こぼれ球の回収、センターバックが空けた最終ラインのカバー、サイドへの散らし、落ち着きのあるボールキープ、そして後半に小林悠の先制ゴールを生むきっかけにもなった川又堅碁へのロングパス。どれも良かった。長谷部誠、山口蛍に続く第3のアンカー候補として、充分に計算できる。
 
 ただし、気になる場面はいくつかあった。
 
 たとえば、27分のカウンターを食らいかけた場面。20番のFWウェイ・シーハオに対し、下がった倉田秋が1対1を迎えたとき、今野は中央を捨ててサイドへ行き、2対1でウェイ・シーハオに立ち向かった。ところが、中央にパスを通され、さらにピンチは広がっている。植田直通のプレスバックを待ち、中央で慎重に対応しても良かった。
【関連記事】
2試合を終えた国内セレクションで「ハリル・リスト」に名を残したのは?
韓国ナンバー1記者が日本代表を分析「日本の選手とハリルの戦術は相性が良くない」「井手口は警戒すべき選手」
【セルジオ越後】舞台は整った! 日韓戦に負けたらW杯はダメみたいな空気が生まれるよ
韓国女子代表のビーナスがINAC神戸へ!「高校時代から私の夢のチームでした」
【Jリーグ最新移籍動向】J1残留・札幌の最終ラインを支えたベテランふたりが完全移籍!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年2月号
    1月13日(火)発売
    [特集]
    北中米ワールドカップ日本代表徹底ガイド
    オランダやチュニジアを詳細検証
    ベスト8のその先へ。理想の戦い方とは。
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年2月5日号
    1月22日(木)発売
    [総力特集]
    永久保存版 ユベントス全史
    セリエA最多優勝を誇る「老貴婦人」のすべて
    勝者の哲学と品格を宿し続ける名門の128年を紐解く
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 決戦速報号
    1月16日発売
    高校サッカーダイジェストvol.44
    ワールドサッカーダイジェスト2026年2月19日号増刊
    第104回全国高校サッカー選手権大会 決戦速報号

    [MATCH REPORT]
    1回戦から決勝まで全47試合を完全詳報

    [HEROES FILE]
    第104回大会を彩った”48名の逸材”を厳選
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ