• トップ
  • ニュース一覧
  • 【横浜×柏|プレー検証】失点につながった喜田拓也のタックルは本当にファウルだったのか

【横浜×柏|プレー検証】失点につながった喜田拓也のタックルは本当にファウルだったのか

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年09月17日

相手の前に身体を入れて、先にボールにチャレンジできる状況。

果敢なプレスバックでキム・ボギョンからのボール奪取を試みた喜田だが、ファウルの判定が下された。写真:徳原隆元

画像を見る

[J1リーグ26節]横浜1-1柏/9月16日(土)/日産スタジアム
 
 その表情は、いつもよりどこか強張っていた。
 
 勝敗に関係なく、試合後の喜田拓也はいつも同じテンションで取材に応じる。必要以上に浮かれず、落ち込まず、冷静に試合を振り返り、言葉を紡ぐ。
 
 しかし、この日は少々違った。怒り、困惑、後悔、懺悔……。どちらかと言えば負の感情が色濃く読み取れたが、少なくとも“勝点2”を取り逃した責任を誰よりも感じている男の表情だった。
 
 横浜の1点リードで迎えた87分。ハモン・ロペスのシュートは山中亮輔が身体を投げ出してブロック。そのこぼれ球を拾ったキム・ボギョンがシュート態勢に入った瞬間、喜田が猛烈なプレスバックでボール奪取を試みる。
 
 喜田のこのディフェンスにキム・ボギョンが倒されると、審判はファウルのジャッジを下し、これで得た直接FKをクリスティアーノが沈める。スコアは1-1となり、そのままドロー決着となった。
 
 記者席からは、喜田が後ろからのタックルでキム・ボギョンを倒したように見えた。ファウルの判定は致し方ないと思った。ただ、実情はどうやら異なるようだ。
 
 喜田の説明によれば、相手の前にしっかり身体を入れて、先にボールにチャレンジできる状況だったという。危ない場面だからといって、ファウル覚悟で背後から相手を倒したわけではないのは、改めてリプレーを見返しても確認できる。
 
「僕のプレースタイル的にも、どんどん当たっていく」というアグレッシブさが喜田の魅力だ。だからこそ「当たり方はもちろん考えている」。ボランチとして、自陣ペナルティエリア付近での不用意なファウルがどれだけ危険かも十分理解しているはず。そんな喜田が、相手に易々と至近距離からのFKを与えるような失態をさらすとは考えにくい。
 
 それでも、判定は覆らない。喜田本人も審判の判定を受け入れて、失点につながってしまった自らのプレーを猛省する。
 
「ファンやサポーターの方々、ベンチも含めて必死に戦ったチームメイト、メンバー外だった仲間たち、スタッフ、一緒に勝利を目指したすべての人に申し訳ない想いです」

【横浜 1-1 柏PHOTO】上位対決は齋藤、クリスティアーノのスーパーゴールで決着付かずのドローに終わる
【関連記事】
【J1採点&寸評】横浜 1-1 柏|齋藤が待望の今季初ゴールも、MOMは敗戦から救うFKを決めた柏の9番
横浜、齋藤学の今季初ゴールを守り切れず… 柏がエースの一発でドローに持ち込む
【横浜】男気あるボランチ・喜田拓也。「チームあっての自分」の黒子の美学とは?
【横浜×磐田|激闘の舞台裏】足が攣って倒れ込む喜田に、中村俊輔はどんな言葉をかけたのか?
【横浜】喜田拓也がアーセナルに旅立つ盟友・浅野に送った手荒い“激励”

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ