【番記者通信】EL出場権を目指す運命のラスト7試合|インテル

カテゴリ:メガクラブ

サルバトーレ・リッジョ

2014年04月05日

終盤に集中を切らす悪癖が顔をのぞかせる。

31節終了現在で6位のパルマとはわずか勝点2差。インテルは5位の座を守り、EL出場権を手に入れられるか。 (C) Getty Images

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 ワルテル・マッザーリ監督の運命は、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権に深く結びついている。つまり、このまま5位の座を守りきれるかが問題だ。セリエAでEL出場権を得られるのは4位と5位だ。

「全員がテスト中だ」
 エリック・トヒル会長はミラノを訪れるたびにそう語るが、そこにはもちろんマッザーリも含まれる。

 その一方で、インドネシア人のオーナーは32節のボローニャ戦を前に、マッザーリにSMSを送り、指揮官への信頼を改めて確認。29節アタランタ戦の敗北のショック、続くウディネーゼ戦とリボルノ戦のドローの失意に動揺するチームを、落ち着かせようとした。もっとも、トヒルは忘れずにこうも書き添えた。EL出場権を獲得してシーズンを終えることが重要である、と。

 EL出場権を逃せば、すべてが変わるだろう。マッザーリは解任され、新監督が招聘される。有力な候補者は、フランク・デブール(現アヤックス監督)と、クラブOBでもあるシニシャ・ミハイロビッチ(現サンプドリア監督)。あるいは、ロベルト・マンチーニの再任の噂もある。ガラタサライの監督を辞めて戻ってこないかと、インテル側が水面下で打診したという。この情報の発信源は、これも元監督のエクトル・クーペルだ(訳者・注/クーペルは報道内容を否定)。

 いずれにしても、インテルとマッザーリは残る7試合を全力で戦い、結果を出さなければならない。ただ、不安が否めない。リボルノ戦でもそうだったように、試合終盤になって集中が切れる悪癖が顔をのぞかせる。2-2に追いつくリボルノの同点弾のきっかけは、フレディ・グアリンの不用意なバックパスだった。3月に入って一度は復調したかに見えたチームには、まだまだネガティブな側面が巣食う。

 頼みの綱は、やはりエルナネスとロドリゴ・パラシオだろう。エルナネスはリボルノ戦で移籍後初ゴールを決め、お得意のバック宙パフォーマンスを披露した。豪快なボレーを突き刺したパラシオは、改めて勝負強さをアピールした。

 ラスト1か月、エルナネスとパラシオは指揮官に、ゴールと安堵の夜をもたらすことができるのか。ひとつだけ確かなのは、トヒル会長がチームのすべてを注意深く観察しているという事実だ。

【記者】
Salvatore RIGGIO|MESSAGGERO
サルバトーレ・リッジョ/メッサッジェーロ
1983年ミラノ生まれ。データスポーツの編集員を経て、現在は一般紙『メッサッジェーロ』のスポーツ担当としてミラノ地域を受け持つ。インテルのみならずミラン、さらに両チームの下部組織も精力的に取材し、評価を高めている若手記者の筆頭。

【翻訳】
神尾光臣
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