【移籍市場超速報】インテル、補強の目玉はトーレスか、ゼコか?

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年03月26日

セードルフはガッリアーニ副会長との緊張関係を否定。

ゼコか、モラタか、あるいはこのF・トーレスか。いずれかを獲得できる可能性があると、トヒル会長は語った。 (C) Getty Images

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【インテル】トヒル会長「ゼコ、モラタ、トーレスのうち誰かを獲れるかも」

 インテルのエリック・トヒル会長は25日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙の独占インタビューに答えて次のようにコメントしている。

「ゼコ(マンチェスター・シティ)、モラタ(レアル・マドリー)、トーレス(チェルシー)のうち誰かを獲る可能性がある」

「(監督の)マッザーリとはお互いにもっと知り合う必要がある。彼は私が欧州カップ戦の出場権を望んでいること、将来に向けたプログラムを立てなければならないことを知っている。幹部たちのことは信頼しているが、彼らも自分の仕事を通じてそれに応えなければならないことを知っている」

【サンプドリア】モナコのペチーニSDをスカウト部門責任者に?

 来シーズンに向けてクラブ内の体制再構築を進めているサンプドリアは、現在モナコでスポーツディレクターを務めるロベルト・ペチーニに、スカウト部門責任者のポストをオファーしているようだ。

 サンプドリアの構想では、アリエド・ブライダのゼネラルディレクター就任がほぼ固まっており、その下で働くスポーツディレクターには、現職のカルロ・オスティ(ガローネ会長は留任を望んでいる)、またはブライダと近い関係にあるグイード・アンジェロッツィが濃厚。モナコでSDとしてポジティブな結果を出しているペチーニは、以前サンプドリアでスカウトをしていた当時も、バルセロナからマウロ・イカルディ(現インテル)を獲得するなど大きな功績があった。モナコを去ってその古巣に戻るべきかどうか、慎重にオファーを検討している状況だ。

【ローマ】タッデイ、セントラルMFとして再生

 新しいポジションはキャリアを延ばしてくれる。おそらく契約期間も。タッチライン際を駆け上がりクロスを上げる仕事を主にキャリアを送ってきたロドリゴ・タッデイが、ピッチの中央でダニエレ・デ・ロッシやケビン・ストロートマンに代わってローマの司令塔としてタクトを振るう。彼自身もそのことに驚いたかもしれないが、リュディ・ガルシア監督だけは違っていた。プレシーズンキャンプが始まって間もなく、
「ロドリゴ、私にいわせれば君は中盤の真ん中で十分やれる」
 と明言したのだ。

 それを聞いたタッデイは、ヴェローナ、サンプドリア、ジェノア、リボルノからのオファーをすべて断り、ローマに残った。ジャッロロッソ(黄と赤)のシャツに深い愛着を感じており、控えとしてでもチームに貢献できるのであればローマに留まりたかったからだ。

 そして、ストロートマンの故障とデ・ロッシの出場停止で巡ってきたナポリ戦。対戦相手のラファエル・ベニテス監督とビゴンSDを驚かせ、テレビで試合を観ていたシニシャ・ミハイロビッチ(サンプドリア監督)、ヴィンチェンツォ・モンテッラ(フィオレンティーナ監督)もそのプレーを絶賛した。続くキエーボ戦でも試合を決めるアシストで、各紙が「7点」をつける好パフォーマンス。ローマとの契約は今シーズン末で満了するが、他のクラブが興味を示しているだけでなく、延長の可能性も十分に残されている。

【ミラン】セードルフ監督「ガッリアーニ氏との間に緊張関係はない」

 3月26日のフィオレンティーナ戦に向けた前日会見に臨んだミランのクラレンス・セードルフ監督は、さまざまな憶測が飛び交っているアドリアーノ・ガッリアーニ副会長との関係について、次のように語っている。

「私たちの間に緊張関係があったことはない。これだけたくさんの情報が飛び交うと、ある種のことを信じたくなるかもしれないが、私は常にガッリアーニ氏と対話してきた。ふたりともミランを愛しているし、少しでも状況を良くしようと全力を尽くしている。私自身、いろいろなことを見たり読んだり聞いたりするのは良い気分ではないが、これまでもそういう状況の中で自分のキャリアを築いてきたし、常に勝利を勝ち取ってきた。いまも、早起きしてミラネッロに行き、最高の状態でトレーニングできるよう準備をして、結果を勝ち取るためにできることをすべてやっている。熱意と献身を欠くことはこれまでも、そして今後もないだろう」

【リーズ】「不適格判定」でチェッリーノ(カリアリ会長)による買収がストップ

 イングランド2部のリーズ・ユナイテッド買収に乗り出していたカリアリのマッシモ・チェッリーノ会長は、英フットボールリーグの審査で不適格判定を下され、オーナーになる可能性が閉ざされた。判定の理由は、イタリアの裁判所から脱税容疑で有罪判決を受けた経歴があるため。リーズとチェッリーノ会長はすぐに控訴を申請し、14日以内に改めて審査が行なわれる見通しだが、イングランドの規程では「アンフェアな振る舞いによって罪を犯した人物はオーナーとして適性を欠く」とされており、審査の判定が覆る可能性は高くないと見られている。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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