【コラム】ユーベは21年ぶりのCL制覇を達成できるか? 抽選結果は追い風だ!

カテゴリ:メガクラブ

片野道郎

2017年04月28日

7年前のインテルと重ね合わせると多くの共通点も。

クラブ史上初の3冠に向かって突き進むユベントス。イタリアでは同じ以上を達成した09-10シーズンのインテルと比較する声も。写真:Alberto LINGRIA

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 セリエAでは残り5試合で2位ローマに8ポイント差をつけ、前人未到の6連覇はもはや“時間の問題”。コッパ・イタリアもラツィオとの決勝(6月3日)に勝てば3連覇。そしてチャンピオンズ・リーグ(CL)でも準々決勝でバルセロナを完璧に封じ込め(2試合合計3-0)、準決勝ではマドリード勢ではなくモナコを引き当てた――。
 
 シーズンの山場を迎えた今、ユベントスの周辺では、イタリアでは2009-2010シーズンにジョゼ・モウリーニョ率いるインテルが成し遂げて以来となる“トリプレッタ(三冠)”への期待が大きく盛り上がっている。
 
 もはやユーベ自身、この偉業に対する野心を隠そうとはしていない。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、バルサを敗退に追い込んだ翌日、自身のツイッター(@OfficialAllegri)でこうつぶやいた。
 
「ここからの1か月半は、これまでの8か月よりもずっと重要。ここまでと同じように取り組めば、皆さんにも我々自身にもさらなる感動をもたらすことができるだろう」
 
 最終ラインの要レオナルド・ボヌッチも、衛星TV局『スカイスポーツ』のインタビューでこうコメントしている。
 
「CLベスト4進出は、我々の自信と自尊心、そして強さに対する自覚をさらに高めてくれた。対戦相手の我々に対するリスペクトも高まるだろう。世界でトップ3に入る強豪バルセロナを相手に一度も深刻な困難に陥らなかったという事実も、ユベントスがタイトルを狙う資格があることを示していると思う。いま僕たちはカーディフ(CL決勝の舞台)に到達する重要なチャンスを手にしている。地に足をつけて前進を続けなければならない」
 
 クラブ生え抜きのバンディエーラであるクラウディオ・マルキジオもこう語る。
 
「ここまで来たら(トリプレッタが実現できるのを)信じるのが義務だ。自信と確信を持って前進しなければ手に入れることはできないのだから」
 
 今シーズンのユーベの状況を7年前のインテルと重ね合わせ、そこに多くの共通点を見出す報道も散見される。
 
 システムは4-2-3-1。最大の武器は堅固きわまりない守備。本来はCFながら献身的に守備に戻って貢献する左ウイング(サミュエル・エトーとマリオ・マンジュキッチ)、アルゼンチン代表の点取り屋(ディエゴ・ミリートとゴンサロ・イグアイン)、ブラジル代表の右SB(マイコンとダニエウ・アウベス)、キャリアの終わりを迎えようとしている偉大なキャプテン(ハビエル・サネッティとジャンルイジ・ブッフォン)。そしてリオネル・メッシのバルサからホームで3得点を奪っての勝利、などなどだ。
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