【プレミアEAST展望】空前の大混戦か。昇格組の浦和ユースも侮れない

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2017年04月06日

黒田監督「とにかく目標は残留」。

FC東京U-18はこの久保を含め、U-23チームとの掛け持ち参戦となる。それでも優勝候補である点に変わりはない。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 高円宮杯U-18プレミアリーグEASTは今季で7年目を迎える。
 
「オリジナル10」として参加していたクラブでいまも残留し続けているのは、昨季優勝の青森山田と同6位の清水エスパルスユースのみ。このシンプル極まる事実がEASTの厳しさをなにより雄弁に物語っている。どの世代を切り取っても人材がいるFC東京U-18ですら一度は降格の憂き目に遭っているのだ。青森山田の黒田剛監督が「とにかく目標は残留」と強調するのも、決して謙遜ではなく、「現実を見ているだけ」(同監督)ということである。
 
 逆に今後は、カムバックしてくるチームが逞しいのもEASTの特徴になっていくかもしれない。今季は大会2シーズン目で無念の降格となった浦和レッズユースが満を持して“復活”。U-18日本代表のDF橋岡大樹、同MF井澤春輝ら各ポジションにキラ星のごときタレントを揃える陣容は、初参戦ながら優勝候補の一角と見なすのに十分だ。開幕戦はいきなり王者・青森山田とのゲームになるが、昇格組と侮ってはいけない。大槻毅監督は「目標?もちろん残留です」と涼しい顔だが、逆にこの謙虚さが怖いチームである。
 
 今季は例年以上の混戦という見立てをする関係者は多いが、これは“転入組”の存在も大きい。制度の妙と言うほかない形で、京都サンガU-18がWESTからEASTに移ってきたのだ。U-17日本代表のMF福岡慎平、同FW上月壮一郎など代表歴のある選手に限定しても、名前を挙げだしたら切りがない。そんなチームがEASTに移ってどうなるかは、正直読めない。このタイミングで就任した岸本浩佑新監督の手腕にも注目だろう。

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