【プレミアWEST展望】連覇を狙う広島ユースが本命!東福岡には小さくない不安が

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2017年04月06日

スタートダッシュなるか? エースFW満田の穴が埋まれば…。

抜群の安定感を誇る前年覇者、広島ユース。今年も優勝候補の筆頭だ。写真:森田将義

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 今週末に大阪・長居で開幕する、高円宮杯U-18サッカーリーグ/プレミアリーグWEST。ここでは2017年シーズンの見どころと、ファン必見の注目選手を紹介しよう。

 兎にも角にも、上位と下位の力の差が明確だった過去6年間とは違い、今季のプレミアリーグWESTは各チームの力の差が小さく、これまででもっとも順位予想が難しい。現時点で断言できるのは、前年王者のサンフレッチェ広島ユースが今年も強そうだ、ということくらいだ。
 
 昨季のスタメンが半数近く残る広島ユースは、組織の熟成が進み、春休み期間中のフェスティバルで他を圧倒するサッカーを披露。今季も先頭を走る気配が漂うが、沢田謙太郎監督が「蓋を開けてみないと、どうなるか分からない」と口にするように、楽観視はしていない。
 
 MF仙波大志、MF川村拓夢を中心としたポゼッションからのチャンスは期待できるだけに、ポイントとなるのは決定力。怪我で序盤戦の欠場を余儀なくされるエースFW満田誠の穴を、主将のFW明比友宏やFW桂陸人らが埋めることができれば、スタートダッシュが期待できそうだ。
 
 対抗馬になりそうなのは、セレッソ大阪U-18とガンバ大阪ユースの大阪勢。C大阪はJ3出場のため、DF瀬古歩夢ら主力の不在が予想されるが、春のフェスティバルでMF下川大輝やFW山田寛人らが好調をアピールしており、大きな戦力ダウンにはならないはずだ。
 
 G大阪ユースも同じく主力の活動はJ3中心だが、今季から指揮を執る實好礼忠監督は「立ち上げ当初に比べ、攻撃の距離感が良くなっている」と手応えを語るなど、状態は上向き。練習の雰囲気も良く、開幕から力を発揮しそうだ。
 
 飛躍の予感が漂うのは、神戸弘陵か。プレミア初参戦となった昨季の前期は、開幕戦で奪った1勝のみで終わった。しかし、後期は粘り強い守備からのカウンターを徹底し、残留を達成。「守備は昨年の収穫だった。新チームになったからといって、良い部分を変えるのではなく、そこを伸ばしていきたい」と谷純一監督は意気込む。堅守速攻に磨きをかけ、開幕に備えている。
 
 その神戸弘陵と開幕戦でぶつかる東福岡は、攻守ともに不安要素が少なくない。森重潤也監督の言葉を借りれば、「今年はいままで以上に危機感がある」。U-18日本代表のDF阿部海大、10番のMF福田湧矢を中心にチームとして戦えるかが、今季のテーマだ。大津は、185cmの大型ながらもスピードを備えたFW大崎舜や展開力と守備力に長けたMF福島隼斗ら2年生が主体。MF野口陸斗ら1年生の好タレントも多く、経験を積めばダークホースとして期待できそうだ。
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