【欧州発】久保裕也、本格ブレイクの導火線はここにあった!

カテゴリ:日本代表

中田徹

2017年03月29日

調子が上がらない中でもゴールを連発。

まさに“時のひと”となった久保。調子が上向いたタイミングで迎えたのが、今回の代表シリーズだった。(C) Getty Images

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 ヤング・ボーイズ(スイス)での5試合・4ゴールという好調を買われ、昨年11月11日の親善試合、日本代表対オマーン代表戦で、久保裕也は国際Aマッチデビューを飾った。
 
 続くワールドカップ予選のサウジアラビア戦では右ウイングとして先発に抜擢されたが、膝を負傷してしまった久保は前半いっぱいでベンチに退き、しばらく治療に専念することになった。
 
 久保のヘント移籍が発表になったのは、年明けの1月25日のことだった。ハイン・バンハーゼブルック監督は、「まだ先発で出場できるコンディションではなかった」と久保の状態を把握していたが、当時のヘントは負傷者や体調不良者が相次いでおり、移籍決定から4日後のクラブ・ブルージュ戦で、先発させざるを得なかった。
 
 その指揮官の期待に、久保はしっかり応える。力強くも美しい弾道のFKを決め、続くズルテ・ヴァレヘム戦では、自身が倒されて得たPKをきっちり成功。デビュー2試合で2ゴールという結果を残したのだ。
 
 ベルギーメディアは2節連続で久保をベストイレブンに選出し、『寿司ボンバー』と命名した。
 
 セットプレーからの連続ゴールのため明るみにはなっていなかったが、当時の久保のコンディションはまだ万全ではなかった。チーム練習にほとんど参加してなかったため、チームメイトとの連携はままならず、また、負傷上がりだったため、コンディションも上がり切っていなかったのだ。
 
 ベルギー・リーグで初めて“流れ”の中からゴールを決めたのは、デビューから5試合目となる2月26日のエクセル・ムスクロン戦。だがその試合でも、後半には膝に手を置くシーンを見せるなど、77分でベンチに退いた。
 
「もうちょっとコンディションを上げます。筋肉がちょっとキツかった」と試合後に語った久保。ここから一気に、コンディションとチームの中での連携を高めていく。

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