冬の移籍が確実視される清武、乾はチームの快進撃に大貢献。

新天地で上々のスタートを切ったと思われた清武だが、すぐに苦難は訪れた。ピッチ上ではそれなりのプレーを見せているだけに、余計に現状にはストレスが溜まっていることだろう。 (C) Getty Images
2016年もいよいよ今日で終わり。欧州は一部の国を除いてウインターブレイクに入っているが、日本人選手たちの前半戦の出来はいかなるものだったのかを、採点をまじえて評価していこう。
※成績は2016年12月31日現在。CL=チャンピオンズ・リーグ EL=ヨーロッパリーグ
――◆――◆――
◇清武 弘嗣(セビージャ)
前半戦の採点:40点
今シーズン成績:リーガ・エスパニョーラ=4試合・1得点・2アシスト/CL=1試合・0得点・0アシスト/コパ・デル・レイ=2試合・0得点・0アシスト
レアル・マドリー、バルセロナとのスーパーカップにフル出場し、リーガ開幕戦では1ゴール・1アシストで大勝に貢献するなど、スタートは上々だった。
しかし、9月の代表戦を挟んで以降は突如として序列が急下降。サンパオリ監督は移籍市場最終日にレンタル加入したナスリを中心に中盤の先発メンバーを固めていき、清武はその陰でベンチ入りもままならない立場に置かれてしまった。
それまでプレーした試合での出来は悪くなく、1ゴール・2アシストと結果も出している。言葉の壁はあるにせよ、ここまで出番が少ない理由は指揮官の好み以外に考えられず、ゆえに主力の怪我など不測の事態が重ならない限り、状況が好転する見込みは薄い。
ここまでの公式戦27試合で出場9試合(うち4試合は8月中)という現状は、1月の移籍を決断するに十分な動機だろう。(工藤拓)
※成績は2016年12月31日現在。CL=チャンピオンズ・リーグ EL=ヨーロッパリーグ
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◇清武 弘嗣(セビージャ)
前半戦の採点:40点
今シーズン成績:リーガ・エスパニョーラ=4試合・1得点・2アシスト/CL=1試合・0得点・0アシスト/コパ・デル・レイ=2試合・0得点・0アシスト
レアル・マドリー、バルセロナとのスーパーカップにフル出場し、リーガ開幕戦では1ゴール・1アシストで大勝に貢献するなど、スタートは上々だった。
しかし、9月の代表戦を挟んで以降は突如として序列が急下降。サンパオリ監督は移籍市場最終日にレンタル加入したナスリを中心に中盤の先発メンバーを固めていき、清武はその陰でベンチ入りもままならない立場に置かれてしまった。
それまでプレーした試合での出来は悪くなく、1ゴール・2アシストと結果も出している。言葉の壁はあるにせよ、ここまで出番が少ない理由は指揮官の好み以外に考えられず、ゆえに主力の怪我など不測の事態が重ならない限り、状況が好転する見込みは薄い。
ここまでの公式戦27試合で出場9試合(うち4試合は8月中)という現状は、1月の移籍を決断するに十分な動機だろう。(工藤拓)
◇乾 貴士(エイバル)
前半戦の採点:65点
今シーズン成績:リーガ・エスパニョーラ=10試合・0得点・3アシスト/コパ・デル・レイ=1試合・0得点・0アシスト
開幕後に加入した昨シーズンとは違い、今シーズンは夏のキャンプから定位置争いに臨んだものの、序盤戦は8節を終えて出場2試合。2年目も苦しいスタートとなった。
しかし、4戦ぶりに先発した9節のエスパニョール戦が転機となった。この試合でオウンゴールを誘うクロス以外にも鋭い突破を連発すると、その後は8戦連続でスタメン。そのあいだにチームもクラブ史上最高ペースで勝点を積み重ね、期待以上の8位で年越しを迎えた。
前述したオウンゴールを含めれば出場10試合で4つのゴールに絡み、これまで相手選手の退場を2度も誘発している。
出場27試合で3ゴール・3アシストを記録した昨シーズンよりも、試合を動かすプレーは増えている。後半戦はまずノーゴールの流れを早めに断ち切り、チーム内における立場をさらに不動のものとしたい。(工藤拓)
前半戦の採点:65点
今シーズン成績:リーガ・エスパニョーラ=10試合・0得点・3アシスト/コパ・デル・レイ=1試合・0得点・0アシスト
開幕後に加入した昨シーズンとは違い、今シーズンは夏のキャンプから定位置争いに臨んだものの、序盤戦は8節を終えて出場2試合。2年目も苦しいスタートとなった。
しかし、4戦ぶりに先発した9節のエスパニョール戦が転機となった。この試合でオウンゴールを誘うクロス以外にも鋭い突破を連発すると、その後は8戦連続でスタメン。そのあいだにチームもクラブ史上最高ペースで勝点を積み重ね、期待以上の8位で年越しを迎えた。
前述したオウンゴールを含めれば出場10試合で4つのゴールに絡み、これまで相手選手の退場を2度も誘発している。
出場27試合で3ゴール・3アシストを記録した昨シーズンよりも、試合を動かすプレーは増えている。後半戦はまずノーゴールの流れを早めに断ち切り、チーム内における立場をさらに不動のものとしたい。(工藤拓)