リネカーの予想が的中する格好となった前半戦。

攻撃の核となるD・コスタ(右)とアザール(左)が復活を遂げ、2位のリバプールに6ポイント差をつけて首位に立っているチェルシー。素晴らしい前半戦を送った。 (C) Getty Images

ともに大物監督を招いたマンチェスター勢。しかし、両チームともまだ改革の最中という状態であり、圧倒的な存在感を放つのはまだまだ先か。 (C) Getty Images
「カンテを奪ったチームが優勝」
これは『BBC』で解説者を務めるガリー・リネカーの今シーズンのプレミアリーグ予想だが、それにしても、実際にレスターからボランチを引き抜いたチェルシーの勢いには目を張るものがある。
7節のハル戦からリーグ12連勝でクラブ記録を更新。キッカケとなったのは、プレミアでは異例の3-4-3(3-4-2-1)システムの基本化。アーセナルに大敗を喫した後にこれを決断した新監督のアントニオ・コンテには、早期解任の噂も立っていただけに、余計に印象的な白星街道爆進となった。
プレミアリーグ前半戦のベスト11を選出するならば、新戦力のエヌゴロ・カンテの他にもチェルシーからは3名が選出できる。
攻撃の自由を得たエデン・アザールと、敵を煽るのではなく攻めることに集中していたジエゴ・コスタという昨シーズンの不振が嘘のように活躍した両選手と、3バックの中央で以前とは別人のような安定感を示したダビド・ルイスだ。
チェルシーは3バックだが、前半戦のベスト11の布陣はやはりプレミアでは基本形の4バックだ。
SBにはトッテナムのダニー・ローズとカイル・ウォーカーを左右に配置。果敢に攻め上がる両者はマウリシオ・ポチェティーノ監督が信条とするハイプレスの体現者で、ハイラインを保って攻守に果敢なスタイルを見せた13節のチェルシー戦(●1-2)では、相手を機能不全に陥らせかけもした。
マンチェスター・Cとマンチェスター・Uは、首位を走るチェルシー戦で失点を重ねてしまった。
それぞれ6連勝、3連勝の好スタートを切った後の失速は、両チームが招聘した新監督の「大物度」を考えれば意外だった。マンチェスター・Cではジョゼップ・グアルディオラが「監督の座は安泰ではない」と認めたほどだ。
マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョに至っては「クラブ史上最悪の戦績だ」とメディアで騒がれてトップ4入りも危ぶまれたが、そんな赤い悪魔の支えとなった自信の源は、35歳にして出場した全試合でフル出場を果たしているズラタン・イブラヒモビッチだろう。
チームが勝ち星に見放されても「優勝は狙える」とコメントし、自身が得点から遠ざかっても「ゴールは自然と付いてくる」と言い続けた新CFは、D・コスタとリーグ得点王を競いながらチームを優勝ラインの一角に留めさせた。さすがの実力と存在感である。
これは『BBC』で解説者を務めるガリー・リネカーの今シーズンのプレミアリーグ予想だが、それにしても、実際にレスターからボランチを引き抜いたチェルシーの勢いには目を張るものがある。
7節のハル戦からリーグ12連勝でクラブ記録を更新。キッカケとなったのは、プレミアでは異例の3-4-3(3-4-2-1)システムの基本化。アーセナルに大敗を喫した後にこれを決断した新監督のアントニオ・コンテには、早期解任の噂も立っていただけに、余計に印象的な白星街道爆進となった。
プレミアリーグ前半戦のベスト11を選出するならば、新戦力のエヌゴロ・カンテの他にもチェルシーからは3名が選出できる。
攻撃の自由を得たエデン・アザールと、敵を煽るのではなく攻めることに集中していたジエゴ・コスタという昨シーズンの不振が嘘のように活躍した両選手と、3バックの中央で以前とは別人のような安定感を示したダビド・ルイスだ。
チェルシーは3バックだが、前半戦のベスト11の布陣はやはりプレミアでは基本形の4バックだ。
SBにはトッテナムのダニー・ローズとカイル・ウォーカーを左右に配置。果敢に攻め上がる両者はマウリシオ・ポチェティーノ監督が信条とするハイプレスの体現者で、ハイラインを保って攻守に果敢なスタイルを見せた13節のチェルシー戦(●1-2)では、相手を機能不全に陥らせかけもした。
マンチェスター・Cとマンチェスター・Uは、首位を走るチェルシー戦で失点を重ねてしまった。
それぞれ6連勝、3連勝の好スタートを切った後の失速は、両チームが招聘した新監督の「大物度」を考えれば意外だった。マンチェスター・Cではジョゼップ・グアルディオラが「監督の座は安泰ではない」と認めたほどだ。
マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョに至っては「クラブ史上最悪の戦績だ」とメディアで騒がれてトップ4入りも危ぶまれたが、そんな赤い悪魔の支えとなった自信の源は、35歳にして出場した全試合でフル出場を果たしているズラタン・イブラヒモビッチだろう。
チームが勝ち星に見放されても「優勝は狙える」とコメントし、自身が得点から遠ざかっても「ゴールは自然と付いてくる」と言い続けた新CFは、D・コスタとリーグ得点王を競いながらチームを優勝ラインの一角に留めさせた。さすがの実力と存在感である。