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原口の運動量に象徴される“闘い”の強調。中東アウェー戦へ“決める体力”とのバランスをとりたい

カテゴリ:日本代表

加部 究

2016年11月17日

欧州スタンダードを経験していた日本と国内組がほとんどのサウジとの差。

サウジ戦では幾度となく激しいアップダウンを繰り返した原口が、後半に待望の追加点をゲット。(C) SOCCER DIGEST

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 指揮官の志向を、明確に表現し切った一戦だった。
 
 選手たちは、前線から全力で疾走し、すべてのデュエルで身体を張って戦った。日本がボールを奪うとゴールへの最短ルートを探したのに対し、サウジアラビアは縦へのパスコースが見つけられず、最終ラインから大外ばかりをボールが廻る展開を模索するしかなかった。この間に日本はパスコースを限定し、インターセプトからカウンターに出るのだった。
 
「環境の差」が「準備の差」を凌駕した試合とも言えるかもしれない。ピッチに出た日本のフィールドプレイヤーは、森重真人以外誰もが欧州スタンダードを経験している。一方全員が国内でプレーするサウジは、代表として十分な活動期間を確保出来ているのが強みだった。結局日本の選手たちは、この夜のデュエルの烈しさを日常的な出来事として淡々と受け止めた。だが対照的にサウジ側は日常との落差に焦燥と苛立ちを隠せず、熱くなってカードを蓄積した。サウジのベルト・ファンマルバイク監督は「序盤のイエロー2枚が痛かった」と振り返ったが、この時点で異質のテンションに戸惑い、さらに主審のミスジャッジによるPK献上が拍車をかけた。
 
 もっともこうしたサウジの動揺を差し引いても、日本の危険地域への侵入を許さない集中した守備は冴え渡り、両CBはほとんど前を向いたまま対応出来ていた。90分以内で崩されかけたのは、25分右からSBのハッサン・ファラータがグラウンダーのクロスをファーサイドへと流し込み、ヤヒア・アルシェーリが走り込んだシーン1度だけ。後半はアディショナルタイムに入るまで、ペナルティエリア内に1度しか入らせていない。逆にサウジは、日本の攻撃の中核を担う清武弘嗣に自由な晴れ舞台を提供している状態で、守備組織の違いは歴然だった。日本代表は、オマーン戦を含めて1週間近い準備が出来たことでコンディションが整い、現状の順位や常連組がスタメンから外されるという緊迫感も、モチベーションと集中を高める一因になった。
 
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