セリエA史上初の快挙! 中田英寿の元同僚の「親子対決」が実現!

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2016年10月24日

「対戦できるのを誇りに思う」

サッスオーロを躍進に導いたディ・フランチェスコ監督(左)とボローニャで活躍する長男のフェデリコ(右)。父の下で息子がプレーする機会は来るのだろうか。(C)Getty Images

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 10月23日に開催されたセリエA9節、ボローニャ対サッスオーロの「エミリア・ロマーニャ州ダービー」は、いつも以上に注目を集める一戦となった。
 
 サッスオーロを率いるエウセビオ・ディ・フランチェスコ監督と、その3人息子の長男でボローニャのMFフェデリコの直接対決が実現したのだ。この「親子対決」は、セリエA史上初の快挙だった。
 
 現役時代はMFとしてローマなどで活躍し、2000-01シーズンには中田英寿やフランチェスコ・トッティらとともにスクデット獲得に貢献したエウセビオは、引退してまもなく指導者の道に進んだ。
 
 人口約4万人の地方都市をホームタウンとするサッスオーロを初のセリエA昇格に導き、そのトップリーグでも17位、12位、6位と着実に順位を上げて、ヨーロッパリーグ出場権をもたらした手腕は高く評価されている。
 
 一方、22歳のフェデリコは、ペスカーラの下部組織で育って13年にトップデビュー。注目を浴びるようになったのは昨シーズンで、セリエBのヴィルトゥス・ランチャーノで37試合・8得点という好成績を収め、セリエAのボローニャへの移籍を勝ち取る。快足を活かした突破を得意とするウイングは、イタリアU-21代表にも選出されている逸材だ。
 
 父エウセビオは試合前、そんな息子との初対戦を心待ちにしているようだった。
 
「息子とは一昨日、電話で話したよ。いつも通り、冗談を言い合った。お互いとても楽しみしている。対戦するのは偶然に過ぎないけど、誇りに思う」
 
 ディ・フランチェスコ親子がベンチ前で抱擁を交わして始まった試合は、シモーネ・ヴェルディの鮮やかなFKでボローニャが先制。86分に途中出場のアレッサンドロ・マトリの移籍後初ゴールでサッスオーロが同点に追いつき、引き分けに終わった。
 
 残念ながらフェデリコはベンチスタートだったものの、同点に追いつかれた直後の88分に途中出場。わずかな時間だったとはいえ、敵ベンチで父が見守るという特別な試合でプレータイムを得た。試合後、父エウゼビオは「あいつは出てきた時、少し緊張していたように見えたね。まあ、私もだがね(笑)」と冗談交じりにコメントした。
 
 ともに将来が嘱望されているディ・フランチェスコ親子。注目の再戦は3月に行なわれるセリエA28節の予定だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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