J1リーグは第２ステージ14節を終え、レギュラーシーズンは残り３試合と佳境に入ってきた。優勝争い、残留争いともに白熱し、目の離せない展開が続いている。

　それでは、選手個々のパフォーマンスに目を向けるとどうか。ここまでリーグ戦31試合分の採点を集計し、出場時間３分の２以上の選手を対象に「総合」と「ポジション別」トップ10のランキングを作成した。

　総合ランキングで堂々の１位に輝いたのは、川崎の中村憲剛だ。卓越した戦術眼と正確なパスで攻撃を操るバンディエラは、31節終了時点で10アシスト。さらに、８得点とゴールも重ねており、その活躍は非の打ち所がない。10月１日の神戸戦で負傷した肉離れ（左股関節外旋筋）の状態は気がかりだが、現在は練習に復帰。なんとかコンディションを戻し、残り３試合でラストスパートをかけたいところだ。

　中村に次ぐ２位にランクインしたのは、神戸のレアンドロ。まさに絶好調のストライカーは、第２ステージの14試合で11ゴールを量産し、チームの躍進に大きく貢献している。現在、神戸は第２ステージ首位の浦和と勝点５差の２位。奇跡の逆転優勝に向けて、エースはさらにギアを上げてくれるだろう。

　３位に入ったのは、鹿島の昌子と川崎の小林だ。15得点・８アシストと結果を残す小林の活躍が秀逸なのはもちろん、ひとつのミスが失点に直結するCBというポジションで、この順位に入った昌子の健闘も特筆に値する。

　鹿島の若きディフェンスリーダーは、腰痛で12節・磐田戦を最後に戦線離脱していたが、10月18日から全体練習に復帰。回復は順調なようで、22日の15節・FC東京戦での出場を視野に入れている。ここからラスト３試合、そしてその先のチャンピオンシップでの活躍も期待できそうだ。

　総合ランキングは以下のとおり。

【総合ランキング】
１位　中村憲剛（川崎）
平均採点6.29　28試合（2516分）８得点・10アシスト
 
２位　レアンドロ（神戸）
平均採点6.21　29試合（2542分）19得点・３アシスト
 
３位タイ　昌子 源（鹿島）
平均採点6.18　28試合（2509分）１得点
 
３位タイ　小林 悠（川崎）
平均採点6.18　30試合（2692分）15得点・８アシスト
 
５位　齋藤 学（横浜）
平均採点6.17　30試合（2575分）８得点・７アシスト
 
６位　レオ・シルバ（新潟）
平均採点6.12　30試合（2700分）５得点・２アシスト
 
７位　ペドロ・ジュニオール（神戸）
平均採点6.09　27試合（2227分）10得点・10アシスト
 
８位　吉田 豊（鳥栖）
平均採点6.07　29試合（2610分）５アシスト
 
９位　大島僚太（川崎）
平均採点6.07　23試合（1993分）２得点・３アシスト
 
10位　伊東純也（柏）
平均採点6.07　30試合（2406分）５得点・７アシスト