「僕たちはそれをしっかり結果で証明するだけ。そのサポートをしてほしい」。
10月3日、ドイツから帰国した香川真司は空港から練習場へ直行し、ランニングやストレッチなど軽めのメニューで汗を流した。
代表合流直前の10月1日のレバークーゼン戦では4試合ぶりに出場(71分から途中出場)したとはいえ、ドルトムントでは出番に恵まれていない。香川のみならず、本田圭佑や長友佑都、清武弘嗣ら主力クラスがこぞって所属クラブで不遇をかこっている状況を危惧する声が上がっている。しかし、香川は「試合に出ることがベスト」としつつも、いかに前向きに気持ちを試合へ持っていくかがポイントだと話す。
「こんなに試合をやっていないのは初めてです。今は我慢の時だし、競争に勝つためにチャンスを窺っている。シーズンは始まったばかりなので、何も悲観する必要はないかなと。海外組が試合に出てないということでネガティブに取られがちですけど、僕たちはそれをしっかり結果で証明するだけ。そのサポートをしてほしい」
前回のブラジル・ワールドカップ最終予選は2勝1分と好スタートを切ったのに対し、今回はホームでUAEに敗れるなど1勝1敗。「改めて最終予選のタフな戦いを肌で感じた」と振り返るが、「負けたのはもう終わったこと」とすでに気持ちを切り替え、イラク戦、オーストラリア戦にフォーカスしている。
「どんな大会でもスタートは大事ですけど、まだ8試合あるので、まずこの2試合をしっかり勝つことに集中する。結果を残すだけだし、たくさんのサポーターの前でしっかり勝っていきたい」
イラクの分析はまだこれからだと言うが、香川は「イラクどうこうよりも、自分たち次第」と話す。9月シリーズでは2試合でフル出場しながら、目に見えた結果を残せなかった。「自分たち次第」と言うのは、自分自身にも言い聞かせる部分があるのだろう。
「これまでこういう状況は多々あった。だから、またこれを乗り越えればいい話で、こういう環境のなかでまた自分を証明して、どうチームを勝たせていくか。(僕は)前の試合で結果を出していないので、チームが勝つためにしっかり結果を残して、自分を証明するだけだと思います」
自分を証明する――。崖っぷちに立つ背番号10が、真価を発揮することは、日本がワールドカップ進出を果たすためにも絶対不可欠なファクターである。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
代表合流直前の10月1日のレバークーゼン戦では4試合ぶりに出場(71分から途中出場)したとはいえ、ドルトムントでは出番に恵まれていない。香川のみならず、本田圭佑や長友佑都、清武弘嗣ら主力クラスがこぞって所属クラブで不遇をかこっている状況を危惧する声が上がっている。しかし、香川は「試合に出ることがベスト」としつつも、いかに前向きに気持ちを試合へ持っていくかがポイントだと話す。
「こんなに試合をやっていないのは初めてです。今は我慢の時だし、競争に勝つためにチャンスを窺っている。シーズンは始まったばかりなので、何も悲観する必要はないかなと。海外組が試合に出てないということでネガティブに取られがちですけど、僕たちはそれをしっかり結果で証明するだけ。そのサポートをしてほしい」
前回のブラジル・ワールドカップ最終予選は2勝1分と好スタートを切ったのに対し、今回はホームでUAEに敗れるなど1勝1敗。「改めて最終予選のタフな戦いを肌で感じた」と振り返るが、「負けたのはもう終わったこと」とすでに気持ちを切り替え、イラク戦、オーストラリア戦にフォーカスしている。
「どんな大会でもスタートは大事ですけど、まだ8試合あるので、まずこの2試合をしっかり勝つことに集中する。結果を残すだけだし、たくさんのサポーターの前でしっかり勝っていきたい」
イラクの分析はまだこれからだと言うが、香川は「イラクどうこうよりも、自分たち次第」と話す。9月シリーズでは2試合でフル出場しながら、目に見えた結果を残せなかった。「自分たち次第」と言うのは、自分自身にも言い聞かせる部分があるのだろう。
「これまでこういう状況は多々あった。だから、またこれを乗り越えればいい話で、こういう環境のなかでまた自分を証明して、どうチームを勝たせていくか。(僕は)前の試合で結果を出していないので、チームが勝つためにしっかり結果を残して、自分を証明するだけだと思います」
自分を証明する――。崖っぷちに立つ背番号10が、真価を発揮することは、日本がワールドカップ進出を果たすためにも絶対不可欠なファクターである。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

9月21日発売号のサッカーダイジェストの特集は「日本はワールドカップに辿り着けるのか」。ハリルジャパンの危機説を、「本当に日本は弱くなかったのか?」など“10の論点”から検証します。ルーツ探訪では小林祐希選手が登場。