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J1初戴冠を狙う川崎の育成に生まれた変化。風間体制の5シーズンでアカデミーに起きたこと

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2016年10月01日

2年目の三好は“川崎アカデミー史上最高傑作”の評判通りの活躍を見せる。

横浜との神奈川ダービーでは、鮮やかなループショットを決めてみせた。アカデミー出身の三好が優勝を争うチームの中で台頭を見せている。写真:徳原隆元

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 今季のJリーグで悲願の初タイトルを狙う川崎フロンターレ。中村憲剛や小林悠、大島僚太といった大卒・高卒の生え抜き選手が活躍するが、“育成”といったイメージは、これまであまりなかったかもしれない。しかし、風間体制となって5シーズン目を迎えたクラブには、徐々に変化が生まれている。
 
――◆――◆――
 
 2009年にGKの安藤駿介が昇格を果たして以降、アカデミーから直接トップへ昇格する選手は長らく現われなかった。川崎の育成におけるイメージが薄れたことは間違いない。単なる実力不足だけが昇格者を生み出せない理由ではないが、10代でプロの舞台に到達する選手を増やす土壌を作り、日本サッカーを底上げするという意味でも、長期にわたりトップ昇格者が現われないというのはネガティブな印象が残る。
 
 だが、そんな川崎にもある“変化”が生まれている。先日発表されたU-19日本代表のメンバーにも入った板倉滉と三好康児が昨季、先述した安藤以来6年ぶりにトップ昇格を果たした。
 
 1年目は互いに出場機会に恵まれなかったものの、今シーズン、板倉はルヴァンカップで公式戦デビューを飾ると、それに続けて天皇杯とリーグ戦にも出場。コンスタントにメンバー入りするまでに成長している。
 
 そして三好にいたっては、“川崎アカデミー史上最高傑作”の評判通り、今季は出場すればその才気が宿るボールタッチと左足のシュートセンスを随所で発揮し、ここまでリーグ戦13試合出場で3得点。トータルの数字では同世代の鳥栖・鎌田大地に劣るが、高卒2年目としては上々の出来と言える。そして偶然にも三好と板倉は1997年の早生まれであり、東京五輪を目指すチームにおける最年長世代。そういう意味でも期待感は大きい。
 
 そして現在、川崎U-18で10番を背負い主将を務める田中碧も来年度の昇格が内定している。実は今季も昇格予定の選手はいたのだが、彼らは大学進学を選び、それは叶わなかった。とはいえ、3年連続でそういった実力者を輩出しているのは下部組織が力をつけてきたことの証明でもある。さらに少し先の話をすると、現在2年生ながらU-18の副主将を任されている村田聖樹も昇格候補のひとり。開幕前には、田中とともにトップチームのキャンプに帯同した。
 
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