「今も笑い話としてイジられてます」STVV山本理仁が昨季最終盤の“大失態”から得たひとつの学び。ベルギー3年目の飛躍へ「いくらキツイ状況でも前に出る!」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年07月30日
藤田譲瑠チマに代わる新たな相棒との連携は?
昨季、プレーオフ3(下位4チームによる残留1.5枠を懸けたプレーオフ)の最終節で、なんとかベルギー1部リーグ残留を決めたシント=トロイデン(STVV)は、同じ轍を踏まぬよう、例年より早く積極的な補強策を進めている。そんな今季のSTVVに対する地元サポーターの期待は高いようで、シーズンチケットの売れ行きがいいと聞く。開幕を1週間後に控えた会見で、立石敬之CEOは力を込めてこう言った。
「今の完成度は8割。移籍市場が開いているなか、これから(主力が)出ていく選手が数名出ることも見越して、私たちも準備しています。DFからMFにかけてスタメン(=レギュラー)と思われる選手が揃っているので、ワウター・フランケン監督としてもチームを作りやすい状況だと思います。開幕戦の相手、ヘントは簡単な相手ではないですが、比較的相性はいいので、私たちのサッカーをしっかりやって勝点を獲っていきたいです」
こうして迎えた7月27日の今季開幕戦、STVVはヘントをホームに招いて粘り強いサッカーを披露。後半アディショナルタイムにカウンターを炸裂させ、伊藤涼太郎がトドメのゴールを決めて3―1で競り勝った。この日、ダブルボランチの左側、ないしは左インサイドハーフとして77分間、豊富な運動量でチームを支えた山本理仁は試合後、「(勝てば)やっぱり流れに乗れると思うので、開幕戦はなにより大事だと思います」と語った。
「今の完成度は8割。移籍市場が開いているなか、これから(主力が)出ていく選手が数名出ることも見越して、私たちも準備しています。DFからMFにかけてスタメン(=レギュラー)と思われる選手が揃っているので、ワウター・フランケン監督としてもチームを作りやすい状況だと思います。開幕戦の相手、ヘントは簡単な相手ではないですが、比較的相性はいいので、私たちのサッカーをしっかりやって勝点を獲っていきたいです」
こうして迎えた7月27日の今季開幕戦、STVVはヘントをホームに招いて粘り強いサッカーを披露。後半アディショナルタイムにカウンターを炸裂させ、伊藤涼太郎がトドメのゴールを決めて3―1で競り勝った。この日、ダブルボランチの左側、ないしは左インサイドハーフとして77分間、豊富な運動量でチームを支えた山本理仁は試合後、「(勝てば)やっぱり流れに乗れると思うので、開幕戦はなにより大事だと思います」と語った。
この夜の山本はヘントのMF伊藤敦樹とマッチアップした。前半はお互いに前線へ飛び出す意欲が強く、チームがボールを奪うと彼らは瞬時に守から攻に切り替えて攻撃に絡もうとした。開始早々の6分には伊藤が惜しいミドルシュートを放った。一方、山本も2列目に上がってパスワークのステーションになったり、右オープンの位置からサイドアタックに絡んだりした。前半の山本が気持ちよさそうに敵陣に上がっていけたのは、中盤の底でコンビを組む、新加入のアブドゥライェ・シサコ(前コルトレイク)がいたからだ。
「彼が真ん中でドッシリ構えてくれるので、僕も動きやすい。ジョエル(藤田譲瑠チマ/現ザンクト・パウリ)とは違う良さが彼にはある。後ろで構えてリスク管理をしてくれるから、僕は気持ちよく上がることができます」
右サイドライン際で山本がタイミングよく交わして抜き去り、伊藤がファウルで止めてイエローカードを受けたところで、前半のふたりのワン・オン・ワンは終わった。
「彼が真ん中でドッシリ構えてくれるので、僕も動きやすい。ジョエル(藤田譲瑠チマ/現ザンクト・パウリ)とは違う良さが彼にはある。後ろで構えてリスク管理をしてくれるから、僕は気持ちよく上がることができます」
右サイドライン際で山本がタイミングよく交わして抜き去り、伊藤がファウルで止めてイエローカードを受けたところで、前半のふたりのワン・オン・ワンは終わった。