「今季、二桁ゴールを取れたら…」ガンバからベルギーに旅立った21歳日本人FWが“欧州2年目”で描く青写真。「勝負の年。良い流れに乗りたい」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年07月29日
開幕戦の現地紙による採点は「10点満点の5」
今年1月、ガンバ大阪からウェステルローに期限付き移籍したFW坂本一彩は、半年間で6ゴール・2アシストの結果を残した。
高い技術と俊敏性を活かし、センターフォワード、右・左ウイング、トップ下のポジションでプレーする多機能アタッカーは、戦況によってボランチを務めることもあった。左ウインガーとして67分間プレーした昨季最終戦のスタンダール戦(0-0)では左SBトゥース・ロメンス、左MFトーマス・ファン・デン・ケイブスと機能的にトライアングルを形成するなど、当時のティミー・シモンス監督にとって坂本は重要な戦術のピースになっていた。
今季のウェステルローはイサム・シャライを監督に招き、新たにチームを作り直しているなか、坂本にはトップ下としてチャンスメイク、ゴールに絡む活躍が期待されている。そんな坂本は7月27日、敵地でのアンデルレヒト戦で先発出場したものの不発に終わり、2-3のビハインドで迎えた67分にベンチに退いた。
全国紙『ヘット・ニーウスブラット』の坂本に対する採点は10点満点の5。寸評は「坂本がまだベストの状態でないのは明らかだ。何度かフリーになったが、(その後のプレーの)判断は毎回、かならずしも正しくはなかった」というものだった。相手を引き付けてから、細かなタッチでマークをずらして、味方にパスを出すことのできる坂本の器用さが、現地の記者からすると「なぜ、そこでシュートを打たないんだ」という見方につながるのかもしれない。
本人もアンデルレヒト戦でのパフォーマンスには納得していない。
「自分としては思うようにいかなかった。キャンプではしっかり準備しきったんですけれど、今日はあまりうまくいかなかった、という感じですね」
高い技術と俊敏性を活かし、センターフォワード、右・左ウイング、トップ下のポジションでプレーする多機能アタッカーは、戦況によってボランチを務めることもあった。左ウインガーとして67分間プレーした昨季最終戦のスタンダール戦(0-0)では左SBトゥース・ロメンス、左MFトーマス・ファン・デン・ケイブスと機能的にトライアングルを形成するなど、当時のティミー・シモンス監督にとって坂本は重要な戦術のピースになっていた。
今季のウェステルローはイサム・シャライを監督に招き、新たにチームを作り直しているなか、坂本にはトップ下としてチャンスメイク、ゴールに絡む活躍が期待されている。そんな坂本は7月27日、敵地でのアンデルレヒト戦で先発出場したものの不発に終わり、2-3のビハインドで迎えた67分にベンチに退いた。
全国紙『ヘット・ニーウスブラット』の坂本に対する採点は10点満点の5。寸評は「坂本がまだベストの状態でないのは明らかだ。何度かフリーになったが、(その後のプレーの)判断は毎回、かならずしも正しくはなかった」というものだった。相手を引き付けてから、細かなタッチでマークをずらして、味方にパスを出すことのできる坂本の器用さが、現地の記者からすると「なぜ、そこでシュートを打たないんだ」という見方につながるのかもしれない。
本人もアンデルレヒト戦でのパフォーマンスには納得していない。
「自分としては思うようにいかなかった。キャンプではしっかり準備しきったんですけれど、今日はあまりうまくいかなかった、という感じですね」
前半の坂本は低い位置に降りてボールをもらっていたが、この日大活躍したアンデルレヒトの17歳巨漢MFナタン・デ・カットとのデュエルに巻き込まれ、ストライカーのマティヤ・フリガンと分断されてしまった。
ハーフタイムにシャライ監督から映像を交えながら「もうちょっと広がってタッチラインまで来て、サイドバックから縦にもらったり、そういうスペースの使い方をしろ」という指示を受けた坂本は後半、左ワイドの位置から攻撃の起点を作るうちに、中央でフリーになったり、セカンドボールを拾えるようになりはじめ、「後半は多少ボールに触れるようになりましたが、それでも難しかったです」と振り返った。
狙っていた“ライン間で受ける動き”をさせてもらえなかったアンデルレヒト戦の坂本だったが、14分には長駆ドリブルでボールを敵陣深い位置まで運んだり、39分にはデ・カットをサイドライン際で振り切って、故意のファウルを誘ったり、時折キラリと光るものがあったのも確か。なかでも7分、左SBのロメンスのドリブルシュートを引き出したワンツーは、シンプルなものではあったが効果的だった。
「左サイドバックの選手(ロメンス)との関係性はすごく良いんです。キャンプでも、練習試合でも、彼からボールが入ってそこからワンツーという形がすごくありました。そういうところをやり続けたいですね」
ハーフタイムにシャライ監督から映像を交えながら「もうちょっと広がってタッチラインまで来て、サイドバックから縦にもらったり、そういうスペースの使い方をしろ」という指示を受けた坂本は後半、左ワイドの位置から攻撃の起点を作るうちに、中央でフリーになったり、セカンドボールを拾えるようになりはじめ、「後半は多少ボールに触れるようになりましたが、それでも難しかったです」と振り返った。
狙っていた“ライン間で受ける動き”をさせてもらえなかったアンデルレヒト戦の坂本だったが、14分には長駆ドリブルでボールを敵陣深い位置まで運んだり、39分にはデ・カットをサイドライン際で振り切って、故意のファウルを誘ったり、時折キラリと光るものがあったのも確か。なかでも7分、左SBのロメンスのドリブルシュートを引き出したワンツーは、シンプルなものではあったが効果的だった。
「左サイドバックの選手(ロメンス)との関係性はすごく良いんです。キャンプでも、練習試合でも、彼からボールが入ってそこからワンツーという形がすごくありました。そういうところをやり続けたいですね」